2018.06.15
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授業力・学級経営力を高めるために〜樋口万太郎の仕事術③〜(16)

今期も授業力・学級経営力を高めるために、私自身が大切にしていることを書いていきます。

おつきあいくださいませ。

京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎

4人の初任者を指導している年がありました。

講師経験のある方が1人、大学を出たての方のの3人の計4人を指導していました。

そのうちの一人から、あるとき

「先生、もう17時ですよ。まだ帰らないのですか?」

と言われたことがありました。

周りはそんなことを言う子にびっくりしていました。

「なんて失礼なこと言うの?」と周りは思ったかもしれませんが、

私は面白いこと言うなと思い、すぐにネタにしました(笑)

この方は悪気があっていったわけではありません。

私も先輩がいるとなかなか学校を出づらいという思いは経験していましたので、それと同じかなと思いました。

私がいないことで、やりやすいところもきっとあるのでしょう。

そこで、その年はできるだけ早く帰るようにしました。

その方が気楽かなと思いまして。

ただ、私が帰る後も残っていますので、いろいろな心配事があります。

そこで次のようなルールを決めました。

もし自分が学校に出た後に話がある場合は、LINEやメールをする。

遠慮なく、送信してくれてオッケー

「すぐに返信するからね」と伝えていました。

スタンプもオッケー。長文でなくてオッケー。

緊急の場合は電話をしてきてと伝えていました。

ただ緊急のとき以外は、「電話はやめてね」と伝えていました。

電話は相手の時間を奪ってしまう可能性があります。

私はそう思っています。

LINEやメールは自分のタイミングですることができます。

この年、最後まで電話がかかってくることはありませんでしたが、

LINEはたくさんしました。

LINEの内容からこちらから電話をすることはありました。

私自身はここ最近、LINEFacebookメッセンジャーを使い、
原稿や指導案の検討をしたり、本のプロットを考えたり、研究会やセミナーの進め方について検討しています。

必要であれば、Zoomskype を使って、直接やりとりをしています。

ここ10年で、直接集まらなくてもこういったことができるようになりました。

とても便利です。

便利にできることは活用していきたいものです。

変えることは勇気がいることです。

踏み出すためにも勇気がいります。

でも、踏み出さなくちゃ。

先輩方、早く帰りましょう(笑)

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)

京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。

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