2018.01.23
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授業力・学級経営力を高めるために〜「同じ内容でも言う人によって響き方が違うのだろう。」〜(8)

今期は2017年夏に起こった出来事や感じたことを中心に

その中で言われたことを

ホットワード

と題して、執筆していきます。

私の教師としての思いなどが入っています。

つまり私の授業や学級経営で欠かせないことです。

お付き合いのほど、よろしくお願いします。

京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎

数ヶ月前、給食指導に悩んでいる若手の先生にアドバイスをするといった内容の原稿が教育新聞に掲載されました。

アドバイスの中で、

「担任の先生が誰よりも美味しく給食を食べたり、たくさん食べたりしましょう。」

と書きました。

夏に、ある算数の研究会の懇親会で、九州の校長先生と話をしていました。

上の記事を読んでくれていたようで、有難いことに職場の先生方にも紹介してくれていたようです。

その中で、若手の先生方は上の文に共感してくれたようです。

そんな様子を見て、校長先生は自分たちにとっては当たり前のことだけど、若手にとってはそれが当たり前ではないということを改めて実感したという話をしてくれました。

確かに、誰よりも美味しく給食を食べようなんて、あたりまえすぎる話ですよね笑

さらに校長先生は話を続けました。

50代の私が言うより30代の樋口先生が言う方が若手にとってはより説得力があるのかもしれない。同じようなことを言っていたけど、その時と今回は若手の食いつきが違ったよ。年齢が近いからより共感をしたのかな。

と言うような話でした。

この校長先生は私にとっては大先輩。

こんな切り口で考えているんだといつも勉強になる実践ばかりです。

そんな方に言っていただいた話で、とてもうれしかったです。

それと同時に、30代の今の私だからこそ、年下の先生方に伝えられることがあるんだろうなとより考えるようになりました。

今の自分の教育観が出来上がった要因の1つは、先輩方から教わったことを自分なりに解釈して、実際に実行し、自分のものにしたものばかりです。

もしかしたら、自分なりの解釈が入ったから、より若手の先生受けが良かったのかもしれないなとベロンベロンに酔いながら、東京の池袋で思っていました。

そして、この原稿を書きながら、

35歳、教職13年目の今だからこそ、

先生方に発信できることは何か、

目の前の子どもたちに発信できることは何か

ということを改めて考えています。

20代の頃にはしていなかったことを今年しています。

逆に20代の頃にしていたことを今年はしていないこともあります。

この学びの場.comで今表現している内容というのは、きっと20代の頃には表現することができなかったでしょう。

自分自身がアップグレードされている証拠かなとマクドナルドでポテトを食べながら思っています。

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)

京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。

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