2021.11.22
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☆今すぐ使える☆1%の努力でできる算数の授業スキル「あえてリズムを崩して法則に気付かせる」(No.3)

前回に引き続き、今回紹介する算数の授業スキルは、算数の授業を得意とする先生の9割が実践しています。
しかも、とっても簡単で、今すぐ使えて、たった1%の努力でできる算数のスキルなのです。今回はそのスキルの第3弾「あえてリズムを崩して法則に気付かせる」について紹介します。

東京学芸大学附属大泉小学校 神保 勇児

あえてリズムを崩して法則に気付かせる

図1.見せるカードの順番

皆さんは、1、2、3ときたら、次に来るのは何だと思いますか?そうですね。4です。
では、右、左、右ときたら次に来るのは?そうですね。左です。
人は不思議なもので、3回連続でリズムよく出てくると、次も同じだと思ってしまいます。面白いですね。お笑いでは三段オチというのもあります。漫才やコントなどで笑いを取るために多用される技術だそうで、3回目であえて別のことをしてボケることで笑いを取ります。

さて、話を算数に戻します。図1を見てください。図を見ると、2、4、6となっていますが、最後のカードだけ不規則に並んだ7のカードです。バラバラな感じがして、かなり違和感があります。今回はこのカードを使います。
先生が「一瞬だけカードを見せます。●の数は何個でしょう?」と言って、子どもにパッと見せます。見せるときはリズム良くやりましょう。そして、4枚目に不規則に並んだ7のカードを見せます。子どもは「えー。」と言いながら、もう1回見せて欲しいと言います。次のような感じです。

教諭:(2のカードを出して)これは?
児童:2。

教諭:(4のカードを出して)これは?
児童:4。

教諭:(6のカードを出して)これは?
児童:6。

教諭:(7のカードを出して)これは? 
児童:えー!!わかんない!
児童:もう1回見せて。

教諭:よく見てね。(もう一度7のカードを見せる。)
児童:7個か。

教諭:正解。さっきまではすぐに2個とか4個とかすぐに当てたのに、どうして今回はすぐに分からなかったの?
児童:だってちゃんと並んでないから。
児童:最後のカードだけバラバラだったから。
児童:2、4、6だったから、8だと思った。

ここでのポイントは「どうして今回はすぐに分からなかったの?」と発問することです。この発問に対して、子どもは、同じように2個ずつ囲んだり、同じ数ずつ増えていったりなど、大切なきまりを発表します。
これは、かけ算や式を読む学習の導入などに使えます。ちょっとした工夫で子どもたちの気付きを引き出すことができますので、ぜひ取り組んでみてください。
今回のスキルに関連する内容は、授業スキルアップ研究会や『学び合いコーディネートスキル60』(明治図書)で扱っていますので、参考にしてみてください。

神保 勇児(じんぼ ゆうじ)

東京学芸大学附属大泉小学校


2020年度はコロナウィルスでの休校期間でオンライン授業を多く行うことがありました。その時に得た、オンラインでも使える問題の見つけ方、子供の自力解決の見取り方、つぶやきの拾い方、発表検討のさせ方など紹介していきます。
「jimbochanのブログ」https://jimbochan.hatenablog.com/

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