4D授業を目指して⑤〜授業におけるあたりまえ(5)
みなさんの授業は4Dになっていますか?
1Dではありませんか?それとも2D?3D?
4Dとはなんのことでしょうか?
4Dを目指しましょう!
京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎
さて前回から4D授業から脱線してきているようですが、脱線ではありません笑
多分・・・笑
今回伝えたいことは、普段あたりまえのようにしていることが、「本当にあたりまえのようにしないといけないのか」ということです。
・ ノートは必ず授業中にとらないといけないのでしょうか。
・ 授業の最初は必ず挨拶をしないといけないのでしょうか。
・ めあては必ず書かないといけないのでしょうか。
・ 教師は板書を必ずしないといけないのでしょうか。
・ 1時間の流れがわかるように板書は、授業中に消したらダメなのでしょうか。
・ 発表するときは必ず手をあげないといけないのでしょうか。
・ 必ず座って勉強しないといけないのでしょうか。
・ 自力解決のときは必ず1人で考えないといけないのでしょうか。
・ 先生は採点をするとき、必ず赤ペンでないといけないのでしょうか。
・ 宿題で必ず音読をしないといけないのでしょうか。
・ 発表を聴くとき、必ず手は膝の上でないといけないのでしょうか。
どれも「あたりまえのように」指導している方がいます。
授業とは離れますが、こんなあたりまえに関する疑問があります。
・終わりの会を必ずしないといけないのでしょうか。
・朝のスピーチを必ずしないといけないのでしょうか。
「どうしてシャーペンを使ったらダメなのですか」
と質問されたとき、子どもたちが納得する答えを返すことができるでしょうか。
一喝するのは、最悪です。それと同じことです。
もし上記のことに子どもから質問されたとき、子どもたちが納得できる答えを言えますか??
もし言えないのであれば、そのことは必要ないのかもしれません。
これらのあたりまえを改めて再考したとき、新たな授業観が見えてくるのかもしれません。
前回の記事で、「この春、新しく先生になられた方でも、ある程度の授業観というものを持っています。」ということを書きました。
「私の授業観は毎年アップデートされています。だから、過去と同じようにはできないかもしれない。日々、授業がうまくいくか悩んでいます。」
と言ったときに若い人に驚かれたことがあります。同じ学年を何回か持つと、授業5分前に教科書を開いても、それなりの授業ができるようになります。貯金のように授業観が自分の中に溜まっていくのでしょう。そういった貯金はもちろん大切なことですが、その貯金を使いながらする恐さも感じます。貯金を使い切ったとき、貯金額を超えるようなことがあったときにどうするのかということです。
10年前の子どもと現在の子どもの状況は異なります。2年連続で同じ学年だったとしても、去年と今年の子では状況が違います。もしこれまでに経験してきたこと以上のことが起こったらどうするのかということです。また10年前より現在の方がICTを使った授業が増えてきました。ICTが使えないから、そういった授業をしませんでは、目の前の子たちが不幸です。
だから、私は貯金も大事にしつつ、アップデートをするように心がけています。
続く
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樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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