4D授業を目指して④〜1Dとは?(4)
みなさんの授業は4Dになっていますか?
1Dではありませんか?それとも2D?3D?
4Dとはなんのことでしょうか?
京都教育大学付属桃山小学校 樋口 万太郎
前回、黒板に書いていることを写すということを話題にしました。
樋口学級では、
どの教科でも
・日付
・問題
・自分の考え
・まとめ
・ふりかえり
をどの学年においても書かせるようにしています。
もちろん「板書を写しましょう」と子どもたちに言う時もあります。
今年度の子どもたちには、まだ言っていないかもしれません。
私が4D授業においても(1D授業においても)目指すのは、
子どもたちは話を聴きながら、発表をしたり、ノートを書いたりして思考している姿
を目指しています。
また話が脱線しますが、ノートは1年の1学期から書かせるべきです。
まだ字があまり書けないからとワークシートを使用される方を多く見かけます。
1年生は他の学年に比べると、比較的に学習に余裕があるはずです・・・。
だから、1年生で取り組むべきだとおもいます。
もちろん最初は時間がかかります。一年生を担任しているとき、算数の問題を書くだけで15分かかったこともあります。
でも経験を積むにつれて、先生と同じスピードぐらいで早くかけるようになります。
「1年生だからできないよ!」
と限界を教師の方が作るのでは、子どもたちはどんなことでも伸びません。
「1年生でもできるんかも!」
そんな気持ちで、子どもたちの無限の可能性を信じながら、取り組むことが大事なのかもしれません。
この春、新しく先生になられた方でも、ある程度の授業観というものを持っています。
不思議なものですが、
教育実習でのクラス、
ボランティアで参加していたクラス
などからの授業観もあることでしょうが、
やはり自分たちが学生のときに受けてきた授業というのが、元になっているように思います。
学生のときに、
嫌だった授業とかはありませんでしたか?
私はひたすら計算プリントをしたり、
ひたすら漢字の練習をしたりする時間が嫌いでした。
でもあるとき、私は気がついたのです。
同じことを教師としてしていることに。
みなさんもそんなことありませんか?
あんだけ嫌だと思っていたのに、同じようにたくさん宿題をだしてるとか、、、。
そして、そういった状況からいつの間にか
授業における「あたりまえ」が出来上がっているように思います。
続く

樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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