5%の努力で80%の満足度〜ICT機器をどう使えば良いの?編〜(vol.7)
ICT機器と外国語学習は相性がいい!
それは分かっている。
でも、どう使うの?
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭 羽渕 弘毅
ICT機器と外国語学習は相性がいい 失敗をしていい安心感
学校で使っていない児童用のタブレットありませんか?
来年度から教科化になり、話す(発表)や話す(やりとり)を評価することになります。
そこで使えるのが児童用のタブレットです。
ビデオで自分の話す姿を記録したり、クラス全体で話すことにおけるポイント等を共有したりすることができます。
特に、話す(発表)ではいきなり全体の前で発表させることは心理面に置いて話すことにおける不安感を高めることになります。
タブレットで撮影できることで、やり直しができるという安心感が生まれます。
発話への不安感が高く、配慮が必要な児童(緘黙や吃音)への助けになります。
「発音に自信がない……」
担任の発音が大きな影響を与えないとは言うものの……ストレスが……
その時は良い教材が、YouTubeなどの動画サイトをはじめ、インターネットに無数に広がっています。
完璧な発音を目指して!……ではなく、無理せずに使うのもひとつの手です。
遠隔地との交流
なんと言ってもICTの利点はこれ!
Skypeなどを利用して同世代のネイティブや他の小学校の子どもたちと英語で話すチャンスを作れます。
単元の最終ゴールをこういったものに設定するだけで目的意識・相手意識が大きく変わります。活動の幅がぐんと広がります。
学習総時間を増やす為に使える
外国語学習の大切な要素「総学習時間数」
子どもたちにICTとの付き合い方を教えるだけで、自力で学ぶことができます。
学校での学習時間プラスαを生み出すチャンスです。
まとめ
ICT機器は道具である。
ICTに使われるものではない。
ゴール達成のために本当に必要か考えましょう。
アナログの方がいい時も、もちろんあります。
人と人とをつなぐ道具としての意識も忘れずに。
羽渕 弘毅(はぶち こうき)
兵庫県西宮市立甲陽園小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。
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