2019.11.21
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5%の努力で80%の満足度〜そもそも、何をしたら良いの?編〜(vol.3)

大きなチャンスを活かしましょう。

「で、何をしたら良いの?」

色々な研修会や職員室で聞かれるフレーズNo. 1です。

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

そもそも、何をしたら良いの?編
「活動」という大きなチャンスを活かしましょう。
「で、何をしたら良いの?」
色々な研修会や職員室で尋ねられるフレーズNo. 1です。
私なりの答えとしては、(どの研修に行ってもよく言われることが多いですが)
  • 単元で勝負する
  • 相手意識と目的意識
  • 必然性
  • プラスα合科的に

例えば、『We Can! 2』のUnit 3に「He is famous. She is great.」 という単元があります。通常の指導の流れであれば、「第三者を紹介する」というのが最終ゴールになります。
私であれば、単元の最終ゴールを「~市オリジナルゆるキャラをつくって、海外からの観光客に紹介する」とします。

「ゆるキャラ」というテーマを取り上げることで、児童が親しみと関心をもって活動に取り組み、自分の思いを込めて表現をしようとする態度を養うことを目標とします。
海外からの観光客という聞き手を想定して、その聞き手が納得いくような紹介ができるための表現について学んでいく単元構成になっています。

このゴールを達成するために、これからの授業、活動をしていくことを明示します。
すると……
児童にとっては、海外からの観光客に話すために英語を話す目的意識や相手意識。紹介するための表現を学ぶ目的意識が芽生えます。
そうすると……
授業での活動が意味のあるものになります。
さらに……
単元を図工(ゆるキャラを作る時間)や総合(ふるさと学習)と組み合わせることができます(カリキュラムマネジメント)。


詳細は指導案をご覧ください。
ゆるキャラ.pdf


*評価については、当時の先進校としての取り組みであり、今後大きく変化することがあります。ご了承ください。

『Hi,friends!』 であれば以下のような単元内容で活動ができます。
We Can! は比較的作りやすくなっているので省略します。

観光案内所の単元では、地元の高校生に協力をしてもらい、小学生に海外からの観光客になったつもりで道を尋ねまくってもらいました。小学生、高校生、どちらにとっても良い経験になったようでした。

もう一度……
  • 単元で勝負する
  • 相手意識と目的意識
  • 必然性
  • プラスα合科的に
ぜひ明日からの授業に生かしてください!
ちょっと(5%)単元を工夫するだけで授業がガラリと変わるはずです。

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。

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