2020.10.09
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こんな活動は...?

コロナ禍でもできる教室全体での対話活動を紹介します。

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

ビンゴゲームで英語学習

ビンゴ表

ペアで向き合って話すことが難しい。
グループで練習することが難しい。
そんなことをよく耳にします。

では、こんな活動はどうでしょうか?

クラスを半分にして、赤チームと青チームに分かれてビンゴゲームをします。
各チームの誰かがビンゴの中にある単語を使って、気持ちなどを表現することができるとそのマスに丸をつけることができます。

例えば、I went to ~. I enjoyed ~. I saw ~. I ate ~.を学習する単元では、このようなビンゴ表を使いました。

この活動では、機械的な反復練習ではなく、子どもたちが「言いたいもの」、「言えるもの」をベースに活動を進めることができます。子どもたちが自信をもって表現できるものを選択できるというのは、大きな利点かもしれません。

相手チームは青、読者のみなさんは赤です

では実際にやってみましょう。

こんな状況です。(相手チームは青、読者のみなさんは赤です。)

次は、読者である皆さんの番です。何を選びますか?どんな表現を使いますか?
実は、一気に勝てる方法があります。

私が指導をしたクラスではこんな表現を使いました。

 I went to Okinawa. I enjoyed swimming and diving. I saw colorful fish.

一気に丸が4つも増えます。

子どもたちの思考や表現の柔軟性が現れる活動となりました。
既習表現の復習だけではなく、実際のコミュニケーションで求められる即興性を育むことができるかもしれません。
ビンゴの活動は、汎用性があります。ぜひご活用ください。
特に What 〜 do you like? などの疑問詞を学習する単元では、指導者に図にあるような言葉を言わせるように思考し、表現する活動ができます。

ビンゴの活動は、関西大学田尻悟郎教授の指導を参考に作成いたしました。
田尻悟郎先生、ありがとうございます。

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
専門は英語教育学(小学校)、学習評価、ICT活用。 広島大学教育学部を卒業後、高等学校での勤務経験を経て、現職。 これまで文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国での実践・研究発表を行っている。 働きながらの大学院生活(関西大学大学院外国語教育学研究科修士課程)を終え、「これからの教育の在り方」を探求中。 自称、教育界きってのオリックスファン。

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