2020.03.03
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5%の努力で80%の満足度〜なんかうまくいかないとけど、どうしたら良いの?編〜(vol.8)

うまくいかない!の前に、『そもそも、早期英語教育って意味あるの?効果あるの?』『大切なことって何?』

この連載を始めてからよく聞かれます。

兵庫県公立小学校 教諭 羽渕 弘毅

バトラー後藤裕子 (2015,岩波新書). 『英語学習は早いほど良いのか』から自分なりにまとめたいと思います。
ポイントとして、

①総学習時間数
②良質なインプット
③動機づけ

が挙げられます。
本著の主題は、「外国語習得と年齢にはあまり相関がない」ということです(“あまり”という言葉に留意してくださいね)。
音声面では、年齢が低い方の有効性についてデータを用いて認めつつも、年齢が高い学習者は母語知識を利用して文法面など早期英語学習者よりも優れている点について述べています。海外の早期英語教育のデータを用いながら、母語の基礎がある程度成り立った上で、良質なインプット、動機づけの強化が重要であるとまとめています。

同時に日本での英語教育の問題点について、教師の質や総学習時間数について挙げ、学校外での学習における家庭環境の格差が生じることを危惧しています。
動機づけに関しては、『小学校時代から外国語学習を始めた人の方が、それ以後に学習を始めた人より、外国語に対して好印象をもつ傾向があり、学習への動機づけも高くなる傾向がある』と述べてあり、現在の小学校における英語教育の利点に合致しています。
教師の研修には、時間とお金がかかることが問題となるが、ICTの利用で解決することもできます(使い方には注意!前回の記事をご参照ください)。
総学習時間数においても、ICTの活用が必要不可欠となります。
教室外で学ぶ機会を増やすことで、総学習時間数も増えます。
では、学校での英語教育はいらない!?
わけではなく、動機づけという面で大きな役割を果たすと考えています。
「もっと学びたい」「もっと話したい」と教室内で思いをもたすことができれば、大成功です。

教室内での教師の働きかけ、子ども同士のつながり……。『学びたい』と思わせる環境づくりは早期英語教育にとっても非常に大切です。

羽渕 弘毅(はぶち こうき)

兵庫県公立小学校 教諭
昼は教員、夜は大学院生、家では父親。
高等学校での勤務経験を生かして、文部科学省指定の英語教育強化地域拠点事業での公開授業や全国でのレポート発表を行ってきました。
座右の銘は、「出会いは成長の種」(ケツメイシ)

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