前回の続きです。
②「研究授業や公開授業をたくさん見る」
なんといっても実際の生の授業をみることが1番の勉強になります。
授業における
授業者の動き
指導言、
先生の表情、
授業の進め方など
すべてが勉強になります。
私は授業を参観するときは、教室の前から見るようにしています。
そしてメインで見ているのは、子どもたちの様子です
先生の指導言や手立てで子どもたちがどういう反応をしているのかを見るようにしています。
若い頃は板書や先生の指導言を一言一句逃さないようにノートに書いていましたが、今はしていません。
授業を参観していて、気になったことをメモするようにしています。
気になったこととは、
・うん!?と思ったこと
・なるほど!と思ったこと
・え!と思ったこと
などと思ったことはすべて書きます。すごく抽象的ですが・・・笑
そして、見るだけではなく、
協議会で授業をみた感想や意見を述べるということです。
最初は緊張します。今でも緊張します笑
校内研以外で、協議会デビューをしたのは、3年目のときでした。
私も所属している関西算数授業研究会で、
ある授業のパネラーをさせていただきました。
授業者は教科書を執筆されているようなすごい先生です。
パネラーをするとわかって以来、必死に先行実践などをもとに勉強しました。
しかし、当日はほとんど何も言えませんでした。
正直な話、「こんな話をしたら笑われるかな?」「トンチンカンな話じゃないのかな」と思い、言い出すことができませんでした。
協議会後、授業者から
「何でも言ってよかったんだよ。何も言わない方が失礼だよ。」
と言われました。
そこから、少しずつでも言おうと心に決めました。
まずは校内の協議会でもしっかり発言することから始めました。
③協議会で発言する
協議会では、授業の進め方や教材などに対して自分の意見を言うことになりますが、
「授業者に対して愛を持ったうえで、意見を言う。そして必ず代案を言う」
ということを心掛けています。
協議会で否定をすればいいんだと思われている方に出会う時があります。
そこには愛がなく、上から目線のように感じてしまう方がいらっしゃいます。
以前の私を見ているようです。
言葉では表現しづらいですが、「愛」を持つということを忘れてはいけません。
自分の価値観だけで発言するのではなく、授業者がどうしてこのような教材を持ってきたのか、授業展開にしたのかなどの背景も考える必要があります。
「相手意識」です。価値観を理解したうえで、発言したいものです。
今回の記事は自戒のようになってしまいました・・・。
樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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