学習発表会や学芸会の練習開始の時期になってきました。
最近、こういう悩みをよくきくようになりました。
教職について、今年で12年目。
これまで劇を4回、合奏・合唱を2回行ってきました。(他は図工の作品展)
合奏・合唱は専科の先生にメインで指導していただき、
劇の4回中1回は、私が1年目のときに初任担当の先生に指導していただきました。
だから実質メインで指導をしたのは、劇の3回です。
実は、私は劇や歌の指導が苦手でした。
歌を歌うことは好きですが、音痴です。音程がとれません。
ベテランの先生のように、役者のような動きや声の出し方などの指導の仕方がよくわかりません。
だから、専科などの空き時間に先輩の先生の劇の指導をみせていただき、学んだこともあります。
ただ、見せていただく中で、そして自分自身で指導しているなかで違和感を感じるようになりました。(みせてもらいながら失礼ですが・・・)
それは、
・教師が主張しすぎている
・子どもたちのやる気の差
・台本の選び方
の3つでした。
劇にしろ、合奏・合唱の主役は子どものはずです。
だから、目の前の子達に応じた劇の内容や合唱・合奏の曲でありたいものです。
しかし、
「4年生だから劇があるから、何をしよう・・・。」
「過去にあった劇の台本を使おう」
といった行事をこなすだけのマイナス発言をされる方と出会ったこともあります。なんだかとても残念な気持ちになります。
「目の前の子達はとても元気がいい。だから、その元気が発揮させる劇をしたい。先輩、そんな劇の台本を持っていないかなー。聞いてみよう!」
と目の前の子たちにあった台本選びをしてもらいたいものです。
「劇はだれのものか、何のためにするのか。」
このことを意識して、台本選びや指導をしていきましょう。
目標は、職員会議の資料の冒頭に書いていることです。
他の行事でも目標があります。
行事は、「普段の学習の成果を発揮する場」です。
その期間だけ特別なことをするのではありません。
詩の群読に力をいれているのであれば、それを発表すればいいのです。
普段の学習の延長上です。
以前の学校でなわとびや跳び箱や詩の語りを披露したこともあります
劇の台本に関する書籍は、たくさんあります。
その書籍の台本をそのまま使わずに、
「この役はあの子がぴったりだなー」
「この曲をいれたらいいなー」
とか子どもの実態に応じて、セリフを変えたり、曲を変えたり、アレンジしたりすることでより子どもが劇にのめり込めることができます。
劇の背景を作るときは、クラスで背景作成係を発足して、子どもたち同士で協力させることで、子どもたちの仲を深めることもできます。
次回は、劇の指導の具体的な方法について紹介していきます。
樋口 万太郎(ひぐち まんたろう)
京都教育大学附属桃山小学校
みんなが「わかる」「できる」、そして「楽しい」授業を目指し、目の前にいる子に応じた指導を行っています。キーワード「学級経営」「算数」「タブレット端末」。
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