アメリカの学校の図書館員は Information Specialist!
以前こちらで紹介したこともある日米の学校制度の違いですが、アメリカでは、州や地域によって教育カリキュラムや評価方法が異なるため、教師の働き方も多様です。
一方、日本では国が統一的な教育基準を設けており、全国的に共通の教育方針が存在します。また、教師の役割や期待も異なります。アメリカの教師は、生徒の個々のニーズや興味に合わせた教育を重視し、特に初等教育では自己表現や自己肯定感の育成を重要視する傾向があります。
在沖米軍基地内 公立アメリカンスクール 日本語日本文化教師 下條 綾乃
アメリカの学校の図書館の先生の仕事にはさまざまなやりがいがあります。
第一に、子供たちに本や読書に興味を持ってもらうために、様々な方法で学習環境を提供することができます。
もう一つの重要な役割は、情報リテラシーを教えたり、情報の検索方法を指導したりすることです。
図書館の先生は、生徒たちが自分の興味や学習目標に合った本を見つける手助けをすることで、彼らの学びをサポートすることができます。
さらに、読書イベントや書籍フェアなどの企画・運営も行い、生徒や教師、保護者と協力して図書館を活気づけることができます。
その結果、子供たちが読書や学習に積極的に取り組む姿を見ることができることは非常にやりがいのある経験でしょう。
今日はアメリカの学校図書館で勤務している同僚に仕事のやりがいや内容、英語が第二外国語になる私たちにお勧めのアメリカの本を聞いてみました。
1、あなたの仕事について、指導経験を交えて説明してください。
私の肩書きは「インフォメーション・スペシャリスト」となります。
つまり情報のスペシャリスト、図書館員です。
図書館学の修士号を持っており、教育界に入って25年目になります。
また、学校でこの職に就くために必要なテキサス州の資格も持っています。
こちらの学区の情報スペシャリストになるには、2年以上の教室での指導経験も必要です。
2、 仕事について楽しいこと
私の仕事は、教師であることと経営者であることがミックスされた、楽しくやりがいのある仕事です。
レッスンを計画し、毎週生徒と顔を合わせますが、学校をサポートするために最善の方法で予算を管理する責任もあります。
私は物理的な資源を管理し、生徒やスタッフという「お客様」を歓迎する空間を提供するよう心がけています。
私はこの仕事が大好きです。
子どもたちと本を分かち合い、読むことで、生涯学習者が生まれることを願っているからです。
3、仕事についての課題
私の仕事は、特別なイベント、通常の授業、委員会など、さまざまな方向に引っ張られ、すべてに注意を払う必要があるため、大変なこともあります。
本を選び、決められた予算内に収めることは常にチャレンジですが、持っていて損はない問題です。
4、 第二言語として英語を話す生徒のための推薦図書3冊。
本の推薦をするのはとても難しいことです!
可能であれば、推薦する前に生徒が何に興味があるのかを知っておくとよいでしょう。
また、いろいろな選択肢を提供することも大切です。
Dr.Seussは、"The Foot Book "のような、英語を学ぶのに役立つ、簡単な文章と韻を踏んだ単語で構成された本をたくさん書いています。
ピート・ザ・キャット」シリーズは、モー・ウィレムスのピギーとエレファントの本と同様、とても人気があり、よく知られています。
また、エリック・カール作の "The Very Hungry Caterpillar "も多くの言語に翻訳されている人気絵本です。
下條 綾乃(しもじょう あやの)
在沖米軍基地内 公立アメリカンスクール 日本語日本文化教師
日本語学校や領事館等で日本語を教えた後、米軍基地内の公立アメリカンスクールで日本語日本文化を教えて20年ほどになります。何年経っても毎日驚きと気づきがあり、それらの一部を皆さんと少しでも多くシェアできたら嬉しいです。外国の子供達に自分の話す言葉や習慣、文化を教えることの楽しさ、難しさ、面白さを呟いていきます。
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