誰でも使える日本語指導の教材の紹介
学校に、外国につながる子どもはいませんか。
今回は、インターネットからダウンロード可能で、誰でも使える日本語指導の教材をご紹介します。
仙台市公立小学校 教諭 齋藤 祐佳
私は、学生の時に、外国につながる子どもの日本語指導のアルバイトやボランティアをしていました。
「外国につながる子ども」とは、国籍を問わず、文化的言語的に多様な背景をもつ子どものことを示します。(小島, 2021)
日本語指導に興味を持った私は、学校の勉強の合間を縫って日本語指導について勉強し、「日本語教育能力検定試験」にも合格しました。
その経験や知識を生かし、今回の記事では、日本語指導に生かせる教材をご紹介したいと思います。
なお、今回の記事では日本語指導法についての説明は省き、あくまでも教材の紹介とさせていただきます。
はじめに
はじめに、外国につながる子どもの支援に関わる情報をはじめ、幅広く情報を発信している総合サイトをご紹介します。
在外教育、帰国・外国人児童生徒教育等に関する総合ホームページ(CLARINET)です。
ご存知の方も多いとは思いますが、文部科学省のホームページの一つで、国際教育に興味のある方はぜひご一読ください。
かすたねっと
日本語指導の教材は書籍だけでなく、多くの自治体で作られ公開されているものが多くあります。
また、日本語学習の程度や学年など個人によって様々な児童生徒に合った教材を選ぶことが必要です。
そこで1番おすすめしたいのは、「かすたねっと」教材検索ページです。
利用対象者や学校種、言語などから目的に合った教材を選ぶことができます。
ぜひかすたねっとのホームページ全体もご覧ください。
ちなみに、この中でも私のおすすめの教材は、三重県教育委員会のホームページから活用できる「みえこさんのにほんご」シリーズです。
さらに、かすたねっとに載っていませんが、おすすめの教材の一つはJYL Project こどもの日本語ライブラリから活用できる、「外国人生徒のための会話練習教材『会話練習帳 小学生』」です。
日本語を初めて習う小学生児童が対象で、会話の練習を中心にできるようになっています。ぜひご活用ください。
参考資料
- 小島祥美.外国につながる子どもを取り巻く教育課題.自治体国際化フォーラム10、 2021 Vol. 384
齋藤 祐佳(さいとう ゆか)
仙台市公立小学校 教諭
宮城教育大学教職大学院にてp4c(子どもの哲学対話)
『初任者教師のスタプロ ハッピー学級経営編』(東洋館出版)にてコラムを執筆。
note(https://note.com/haru_
日本教育心理学会所属。
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