2018.06.13
  • twitter
  • facebook
  • google+
  • はてなブックマーク
  • 印刷

魔の6月? この時期だから考えたい4つのこと

「魔の6月」という方もおられるようですが,
実は伸びる時期でもある6月。
雨をしっかりと大地が吸収して,夏にぐんと伸びていく植物のように,
力をためる,伸ばすチャンスです。


この時期の過去記事です。合わせて,どうぞ......。

2017.06.09 怒りのコントロールのための6つのこと https://www.manabinoba.com/tsurezure/015981.html

2016.06.06 研究授業から学ぶ 20のこと https://www.manabinoba.com/tsurezure/26263.html

2015.06.03 子どもたちとのずれを確認!そして,「専手必笑」 https://www.manabinoba.com/tsurezure/22105.html

2014.06.09 ねことねっこ https://www.manabinoba.com/tsurezure/20032.html

2013.06.07 障害者差別禁止法 https://www.manabinoba.com/tsurezure/19080.html

2012.06.11 取組1つと魔法の言葉 https://www.manabinoba.com/tsurezure/18138.html

兵庫県小学校 特別支援教育士(S.E.N.S)・特別支援教育Co 関田 聖和

1.大空から俯瞰するように,クラスを見る

4,5月は,担任の先生も緊張感もあり,計画も丁寧にしたかもしれません。
そして学級のシステムが軌道に乗り,少し一安心。

そしてこれからは,梅雨入りに……。
気候の影響も相まって,なんだか教室内もじめじめ……。外で遊びたくても雨が降っていて,子どもも教師も何かしらそわそわ。

そのようなときだからこそ,学級を一度,客観的にみるのです。
年度当初に書いた学級づくり案。
3学期終業式の姿から逆算した今の姿は,どうでしょうか。

あまりにもかけ離れているものは,目標が悪いので変えることもありです!
でも何かこの時期,クラスや子どもの状態がもやもやすることはありませんか。

そのようなときには,クラスを客観的に見るチャンスなのです。
決して状態が悪いなどと,状態の良いクラスと比較して,落ち込んだり焦ったりせず,
少し冷静になることです。そして,大空から俯瞰する鳥のように,クラスをみるのです。

2.学級適応感尺度ASSESSを使う

各校でいじめアンケートなどを採っていることでしょう。そこでもう1枚のアンケートに取り組ませます。
それは,学校適応感尺度ASSESSです。

これは,広島大学栗原慎二・井上弥先生達が開発したものです。
「アセスの使い方・活かし方」(ほんのもり出版)
から販売されています。これに付いてくるファイルを使います。

子どもたちに簡単なアンケートに取り組んでもらいます。
その結果を専用ファイルに入力します。
すると,子どもの認識度を分布図で表したものが生成されます。

子ども自身が,うまくやれていると感じていると,
その子自身が問題となる行動を起こしにくいでしょう。

そこで,子ども自身が学校でうまくやれていると思っている
感覚をここでは,適応感と呼んでいます。
それを尺度として表し,子どもそれぞれの状態を表したものが
上記の分布図となって表れます。

3.主観的・客観的データを使って考察する

ASSESSでは,次の六つの因子があります。

・生活満足感
・教師サポート
・友人サポート  
・非侵害的関係
・向社会的スキル 
・学習的適応

です。

これらが個人内や学級集団内でどのような位置にいるのかが客観的に分かります。

私自身も活用していますが,客観的なデータとして表れるので,
学級内の子どもについて第三者の目で見ることができます。

教師の目は,100パーセントではありません。
残念ながら,経験値や目の前に起こった出来事に
感覚が引っ張られます。

客観的データをみることは,教師の経験値に左右されず,
教師の目の前に起こっていないこともデータとして表れてきます。

解釈などの仕方の説明は避けますが,他の調査などとは違い,
この書籍に付いてくるCD-ROM内のMicrosoft Excelのファイルを
使って,自分で入力し,集計をします。

公益社団法人学校教育開発研究所が,ASSESSについてのサイトを
公開しています。http://aises.info/survey_assess/参考にするとよいでしょう。

実施後は,結果にあまり引っ張られすぎないことです。
数値化や見える化されるとその結果に引っ張られてしまうことも
あるそうです。

自分の目や耳などの体から入る主観的データとともに,
客観的データとして活用していきましょう。

4.手立てを考える 学年○○大会!

主観的データと客観的データで,クラスの実態把握ができたなら,
クラスへ,てこ入れです。

3学期の学級の姿を目指して,あれこれと考えます。

この時期によく企画したのは,学年○○大会。

学年の先生たちで,ちょっとだけお金を出し合って,
トロフィーを購入!

そして学年内で,学級対抗○○大会を企画するのです。

第1回目は,先生たちが考えてもいいでしょう。
大会実施後は,優勝,準優勝のクラスが決まります。
次の第2回は……。

この企画をクラスで回します。
・最下位が企画する。
・告知は,遅くても3日前
・日程調整は,担任から学年の先生に相談する
・ルールは公平だが,日程などは,最下位のクラスの意見を優先する
ことにしていました。

ドッジボール大会で負けたクラスが
こっそりと百人一首の特訓をして,
3日後に,大会実施告知!そして,優勝するといったことも,
可能になります。

子どもたちは,何か目標があれば,頑張るものです。
変に追い詰めず,だめだったら,次の大会!というように,
どんなものでも大会にしてしまうのです。
漢字テストや計算テストも大会をしました。

これは,僅差だったので,何度も何度も,取り組みました。
もちろん,トロフィーには,紅白のリボンもつけていきます。

体力も学力も,そして何より,クラスの友達を思いやる団結力も
高まります。

取り組まれると,楽しいですよ。

手に取っていただけると幸いです。 よろしくお願いします。


Amazon https://amzn.to/2HiLhi3 blank
楽天ブックス https://goo.gl/5a44Lv blank

楽しく学んで国語力アップ! 「楽習」授業ネタ&ツール
https://amzn.to/2HiuHz9 blank

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県小学校 特別支援教育士(S.E.N.S)・特別支援教育Co
「楽習」教材開発と「楽書き」の取組を中心に据え、同僚・教師仲間と共に日々実践を積んでいる。その実践の一部を著書『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』にて収録。ほか『授業力の開発』シリーズ(明治図書)等共著多数。

同じテーマの執筆者
  • 鈴木 邦明

    帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師

  • 若松 俊介

    京都教育大学附属桃山小学校 教諭

  • 菊池 健一

    さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当

  • 宗実 直樹

    兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭

  • 高岡 昌司

    岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任

  • 今林 義勝

    福岡市立照葉小中学校 小学校教諭

  • 川村幸久

    大阪市立堀江小学校 主幹教諭
    (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 1年)

  • 杉尾 誠

    大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長

pagetop