2019.03.09
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「伝記新聞づくり」

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

紹介したい人物の伝記を読む

6学年の国語で、興味をもった人物の伝記を読み、その紹介をすることをねらいとする単元があります(教育出版6年国語下)。この単元では教科書に例示されている伊能忠敬の伝記を読み取り、並行して自分が興味をもった人物の伝記を読みます。児童はこれまで様々な学習を通してたくさんの人物に触れてきました。その学習も生かして、読んでみたい人物の伝記を選ばせました。

児童は普段から新聞に親しんでおり、新聞記事を扱うのになれています。そこで、今回も単元のスタート前に新聞を活用しました。教科書で例として日本地図を編纂した伊能忠敬の伝記が掲載されているので、伊能忠敬に関する記事をスクラップしました。児童は記事を読み、分かったことや考えたことをすぐに書くことができました。この活動を通して、教科書で例示されている伊能忠敬という人物に関心をもつことができました。

「こんな大きな地図を作ったんだね。体育館じゃないと広げられないね」
「どんな道具を使って地図を作ったのだろう。僕なら絶対に不可能だな」
「どのくらいの期間で地図を作ったのだろう。きっと何十年もかかるね」
「伊豆七島も測量したなんてすごい。本当に日本全国の地図だね」
など、感想を友達と話し合っていました。

新聞記事を読んで伊能忠敬についての関心を高めた後に、忠敬について書かれた伝記を読み、その人生についてまとめました。伝記を読み、歴史に名を残した人物の苦悩などにもふれることができました。その後、児童は、自分が興味のある人物についての伝記を選び、教科書と並行して読みました。児童は、「エジソン」や「イチロー」そして「松下幸之助」などの伝記を選んでいました。

「伝記新聞」作り

児童は、伝記を読みながら、紹介したいと思うエピソードが書いてある場所に付箋を貼りました。そして、伝記を読み終えた頃にワークシートを配付し、付せんを貼った場所から「伝記新聞」にまとめたいと思うことを5つ選ばせました。児童はたくさんの印象に残ったエピソードの中から5つの事柄を選ぶことができました。

児童はこれまで学習した内容や調べたことなどを新聞にまとめる学習を繰り返し行っています。そこで、今回もその力を活用して新聞作成に取り組みました。新たに新聞作りについて指導することはあまりなく、スムーズに活動を行うことが出来ました。児童は新聞にまとめる5つの事項を「トップの記事にはどれを載せようか。」と考えながら選んでいました。自分が選んだ内容を友達同士で紹介し合いながら、「伝記新聞」づくりの準備をしていきました。

児童はその後、新聞シートを使って、伝記新聞をまとめました。どの新聞も、伝えたい内容をしっかりと盛り込むことができ、大変すばらしい新聞に仕上がっていました。改めて新聞形式に伝えたいことをまとめることで、児童の表現する力を高められることを確認できました。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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