2017.06.09
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怒りのコントロールのための6つのこと(5)

「怒りは自分で決めている」とよく言われます。
怒るは,自分で,叱るは相手......。
などと言われるのも,このことなのかもしれません。
怒りが,コントロールできると楽ですよね。
教育者として大切にしたいことの第5弾として,
そのための6つのことを綴ります。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

クリリンのことかあ!

「怒り」を管理することをアンガーマネジメントと言われます。
簡単に言うと,怒りのコントロールです。そうです。
コントロールできるのです。

いらいらすることは,ストレスに感じます。
でも,怒りの感情は有益なことがあります。
自身の能力を高めるのです。

自分自身の不甲斐なさに怒り,
自己を高めようとする行動は,大事です。
私は,そのために自己研鑽,自己修養に取り組むことが常です。

そういえば,孫悟空もフリーザとの戦いで,
クリリンの死に怒り,スーパーサイヤ人になりました(笑)

同志とも呼べる修業仲間のクリリンが倒されてしまいました。
フリーザは,そのことを軽く扱い,悟空を挑発します。そして,
「クリリンのことかあっ!」
と,怒りが頂点に達します。
その瞬間,悟空は,スーパーサイヤ人に……。
有名なワンシーンです。

怒りは,危険察知のために大切

脳は,本能で危険を察知する働きをもっています。
簡単に言うと,何か違うな……という感覚です。

食べ物や場所などで感じやすいのではないでしょうか。
「これは,腐っているのかな」
「なんだか,この場所は,薄気味悪いな」
などです。

怒りは,何か自身へ危険をさらされたり,
心の部分では,自尊心や名誉などを傷つけられたりすると
怒りの感情が湧きます。

でもこの怒りの感情がなければ,
危険を感じずに傷ついてしまうことが多くなるのでしょう。

マイナスの怒りは,やりすごすこと

だから,

怒りのコントロール≠我慢すること

です。
もちろん,「怒りは自分で決めている」のですが,
我慢ではなく,

やりすごす

のです。
その時間は怒りを感じた瞬間から6秒間。

徐々に怒りをしずめることで,
暴言や体罰へとつながらなくなるでしょう。
この6秒間が,自分の人生を決めるのかもしれないのです。

6秒間の間にできること

その6秒間にできることはを挙げてみると,

1. 6秒思考停止………何も考えない
2. 6秒間カウント……1,2,3……と心の中で数えます。
3. 6秒指遊び…………6秒間,グー,チョキ,パー や
            グー,パーなどと動かします。
4. 6秒間ジャンプ……その場でジャンプをします。
5. 6秒間足踏み………その場足踏みをします。

そして,最後に究極の業!
最強な手立て,
6. その場から離れる

6.が一番ですね。

ありがとうございます。好評だそうです。
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1時間半も,ゆっくりと話します。私よりも違う講座の方がいいような(笑)
授業づくり一日講座

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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