2022.02.16
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目からウロコの「ICT×仕掛ける」学級づくり~学び合うICT空間~(7)

GIGAスクール最前線で起こったトラブルや失敗と向き合う毎日、そしてほんのちょっとだけ実を結んだ記録をお伝えしています。
今回のテーマは「ちょっとした学び合い」です。
ICTはみんなが幸せになるための文房具!

東京都東大和市立第八小学校 宮澤 大陸

1.授業支援システムのメリット

一人一台端末から送信された生徒の考えが、教室の大型モニターにパッと表示される。
先生は、生徒全員の画面をモニタリングしながら、紹介したい考えを取り上げたり、異なる意見同士を比較したりして授業を進める――。
GIGAスクール構想の推進によって、この一年で先生にとっても子どもたちにとっても当たり前になった授業風景ですね。

schoolTaktSKYMENUロイロノート・スクールなどの「授業支援システム」の導入によって、一人ひとりの学習状況をリアルタイムに確認することができ、まさに「誰一人取り残さない」教育環境が実現しようとしています。
でも、これは一斉授業の中で働くメリットです。最近私は、違う場面での魅力を感じています。
それは、「学び合い」です。

2.ちょっとほっこり学び合い

私のクラスでは、教科の各単元の終末近くに、これまで学んだ内容をもとにした「問題作り」を行っています。
そこで、端末を使って一人ひとりが作った問題をモニターに(各端末画面にも)一覧表示させるのです。

共有された問題を見ながら、子どもたちは、友達が作った問題の中で興味があるものを選択し、次々に解いていきます。
そして、解き合いながら分からない問題やもう少し深く知りたいことが出てくると、作成した子のところに話しかけに行く子がいます。
また、解答画面に「もっと知りたい人は教科書○ページを見よう」「このサイトに詳しい説明や動画があるよ」とさらなる学びを促すコメントも見られます。
(私のクラスではロイロノートで作成→別のカードで解答を用意して繋げています)

テスト前に生まれる、ちょっとしたほっこりする学び合い空間です。

3.自然に学び合う

最近、クラスのチャンネル(Microsoft Teams)を使って、子どもたちが勝手に「宿題のココがわからないから教えて!」と尋ね合っているんです。
「あ、ずるい!」と思ってしまいましたが、クラスでの約束は「学習に関係あることにICTを使う」のみ。
結局何も言えませんでした笑。
(よく考えてみると、大人もメールやSNSで質問や不明な点を誰かに尋ねたりしますよね)

人ってやっぱり、自ら工夫し、自然に誰かと学び合うものなんですね。

4.個別最適な学びと協働的な学び

令和3年1月に中教審から出された、『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)』では、

一人一人の児童生徒が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが必要」だと、子どもたちに育むべき資質・能力をはっきりと打ち出しています。

非常にいいこと言っています(笑)。
ICTの活用や探究的な学習など、新しい教育への転換と方向性が示され、読むだけでワクワクしてきます。
また、授業づくりにあたっては「個別最適な学び(個別化・個性化)」と「協働的な学び」の2つを一体的に進めることの大切さが示されています。
今回の「問題作り」が個性化(一人ひとりに応じた課題に取り組む機会)に、「学び合い空間」が協働的な学びにそれぞれ繋がる一歩として、実践を続けていきます。

さて。リーダーによって、新しい教育の羅針盤は出来上がりました。
ただ、新型コロナ対応やICT配備などで日々限界を超えて奮闘している教員が、新しい方向に船を進めていくには、もう少し周りの助けが欲しいところです。

宮澤 大陸(みやざわ たいりく)

東京都東大和市立第八小学校
島や国立の小学校を経験し,今は地元でICTを活用した教育と「失敗」を実践中。わくわくを仕掛け、子供たちと作り上げる学級づくりをお伝えします。
オープンチャット「目からウロコのひらめき2分テスト」もスタートしました

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