2019.02.12
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成長の様子とゴールへ向かう姿を伝える ~1ランク昇格!学級通信~(第8回)

2月も半ばになりました。2月、順調に進んでいるでしょうか?「早く、子どもと保護者から離れたい。3月早く来て」と、こんな風に考えたくはないものです。2月半ばに出す通信のポイントは
1. 保護者に安心感を持たせるよう、学校で行っていることを伝える
2. 個としても集団としても成長している姿を具体的に伝える
3. 卒業、進級というゴールに懸命に向かっている姿を伝える
今回は、この3つに絞って書かせていただきます。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

保護者の安心感を高め、子どもたちの思い出のポケットをふくらませる

学級通信第162号

学校の様子を伝え、子どもたちの思い出のポケットがふくらむ様子を伝える

学年末というゴールに向かって、いろいろなプロジェクトが進んでいく時期です。もちろん、「わかる授業が行われてるか?」「子どもたちは落ち着いているか?」など、不安は不満を招き、やがて怒りに変わる、こうならないように、先手を打って安心感をもたせるのです。

そのような安心感を持たせることは、子どもたちにとっては、達成感、追究する心、満足感、やる気、目がキラキラ、心磨き。。。子どもたちの思い出のポケットを思いっきりふくらませながら、安心感をもたせていくのです。

写真の例では、メインを学校長との会食にしています。ある子のおじい様が校章をかかれたとは、恥ずかしながら、私もこのとき知りました。エピソードが広がり、話のネタも広がりました。そのほか、図工、理科の自由研究、新聞スクラップ、そして、授業参観と校内造形展についてのお知らせを載せています。子どもたちが楽しそうに活動し、また追究していく姿を伝えることで保護者に安心感を与えるのです。

年度当初からの伸びを見せる

4月と2月の学級通信を比較する

4月と2月の学級通信を比較して、個や集団の成長の様子を伝える

4月の初めから約10ヶ月たっています。子どもたちの身体の成長はすごいと思います。同時に心も成長しています。ものの考え方。見方も深まっています。具体的に見せるならば、4月の学級通信と今の様子を比較することです。子どもたちの表情、考え方、描いている姿。。。個の成長だけでなく、集団としても大きく成長した姿が見られるはずです。

ゴールに向かって進んでいる様子を伝える

学級通信171号

卒業プロジェクトを実行している様子を伝える

卒業、進級に向けて、学習はその学年のまとめを行っていく時期。生活面では、進級、卒業プロジェクトが進んでいることでしょう。一生懸命にプロジェクトに取り組んでいる姿は、ぜひ保護者にも見せたいものです。

写真や動画に撮っておいて、懇談会で見せることも有効です。写真の例では「クリーン作戦」を行っているところを取り上げました。この時の子どもたちはいろいろなことを企画し、実行した子どもたちでしたので、ネタ切れすることなく、むしろ、毎日1枚の発行でも足りないくらいでした。

ドラマはいっぱい作られています。2月荒れを防ぐと、希望の春がやってきます。ゴールにはきっといいことが待っています。この時期のがんばりが、春に美しい花を咲かせます。あと少し、楽しみましょう!

笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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