2019.03.19
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感動のフィナーレを ~1ランク昇格!学級通信~(第10回)

はじめに。
この原稿を投稿しているのは3月11日です。
東日本大震災で尊い生命を失われた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、家族、土地、仕事、友人、記憶、。。。
様々な大切なもの、ことを失われた方々が多いことを無念に感じます。
あの震災から8年。テレビや新聞の報道から、復興の道は半ばであることを改めて思います。
風化させないために自分に何ができるか、問うていきたいと思います。

さて、今回はこの連載の最後となります。
すでに卒業式や修了式が終わっている地域もあるでしょう。
いろいろな出来事があった1年間でしょうけど、
最後はハッピーに終えたいものですね。
特に6年生にとっては小学校卒業という大きな節目を迎えます。
成長、感謝、思い出、喜び、。。。学級通信でも伝えたいものです。
私が最後に担任した6年生の卒業前の学級通信をもとに
最後の連載をしめたいと思います。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

伸びたことを実感させる

4つの「あい」を忘れずに

学年のはじめに話したことを最後の場面でできるようになったことを認める

学級通信第1号には、こんなことを書いていました。

学級通信は「むらさき」(紫草)というタイトルにしました。
紫草は帯山西小学校の校花なのです。校歌にも歌われています。

「むらさき」は、私も帯山西に来て初めて知った、やさしい花です。
むらさきを通して、4つの「あい」を大切にする心を
育ててほしいと思います。

1つめは「愛」です。自分を、友達を、まわりのものを
「愛して」ほしいと思っています。
2つめは「相手」です。
自分以外にいろいろな人がいることを考えてほしいと思っています。
3つめは「アイ」、つまり目です。
アイコンタクト、という言葉があります。
目をしっかり見て話をするなど、
いつも「アイ」を考えてほしいと思います。
4つめは「アイディア」です。
みなさんのやわらかい頭で想像したことを、
どんどん実行してほしいと思います。

2月から3月にかけては、この4つの「あい」に加え
「I」も大切にしていきます。
4つの「あい」+1がどれだけ身についたか、
実感させたいものです。

最高の喜びは「このクラスでよかった」

卒業式前日の学級通信

卒業式前日に配布した学級通信

卒業式前は、校内の掲示物も卒業式色に染まることでしょう。
そのような雰囲気も紹介しておきたいですね。
成長・喜び・感謝・思い出・決意・あとを頼む。
6年生からみんなへ、と言う形で
音楽室前に掲示されていたものを紹介しました。

教師にとって一番嬉しいのは、やっぱり
「このクラス(学校)でよかった」という言葉です。
ウソかも知れませんが(笑)
こちらこそ「みなさんを担任できてありがとう」
と言いたくなりますね。

卒業式の様子を学級通信で「リアルタイム」に
お知らせすることは不可能です。
そこで、私は「夢」を見た、という設定で
「卒業式」の様子を伝えました。
実際には、この夢以上の感動のフィナーレとなりました。

最高の卒業式

卒業式の様子を知らせた学級通信

実際の卒業式の様子を知らせた最後の学級通信

熊本県の場合、ラッキー(?)にも
3月の終わりに「退任式」があります。
(この呼び方や時期が地域によって違うのを
教師になってしばらくして知りました。
離任式だったり、就任式と同じ日だったり
地域によって違うのですね。)
そこで、実際の卒業式の様子を区切りの200号として
退任式当日に配布しました。

一番伝えたかったのは「全員が参加できた」ことでした。
心臓病のため長期入院した子ども、体調を崩した子ども、
ぜんそくの持病を持っている子ども、。。。
特にこのときはインフルエンザが流行したので
ヒヤヒヤしながら卒業式当日をむかえたことを思い出しました。
全員が揃うことは、卒業担任にとっては最大の喜びです。

今は登校をしぶりがちの子ども、
教室に入れない子どもなども多くなっています。
この年は、そんな子どもがいなかったことも感謝したいです。

次年度から教務をすることになり、少人数指導や専科となり
本当にこれが最後の学級通信となりました。
働き方改革の問題、子どもの権利などの問題、
さまざまな問題から学級通信を出すことに大きなウエイトを
かけることができなくなってきているでしょう。
しかし、私は学級通信を書き続けて良かったと思っています。
できることなら、もう一度学級通信を書きたいなあと思います。(終わり)


笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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