あいさつ、スリッパ並べ、掃除...~1ランク昇格!学級通信~(第9回)
いよいよ3月を迎えます。子どもの成長、いろいろなところで見つけることができます。特に、あいさつ、スリッパ並べ、掃除にあらわれます。次の学年(学校)に上がる前に再点検したいものですね。年間最後の授業参観や懇談会もあることでしょう。授業参観の内容や、懇談会に来ていただいたお礼を伝えたいですね。今回は、3月はじめの学級通信について、上記2点をポイントとして書きたいと思います。
熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二
あいさつは「関わる力」スリッパ並べは「問題発見力」と「行動力」
あいさつ、スリッパ並べ……担任時代、機会をとらえて話をしていました。気持ちいいあいさつのように表面的なことだけでなく、あいさつをしたという行為だけでもありません(行為も褒めますが)。
あいさつは「人と関わる力」をあらわすと思いながら見ています。どれだけ、人と関わることができるようになったか?コミュニケーション能力が身についてきたか?そういう視点でも見ていきます。
スリッパ並べは、まず「問題発見力」です。「これではいけないな」「どうしたらいいだろう?」と気付くことです。そして気がついたら「行動力」です。気がついているのに放っておくことがないか、行動できるかどうか、この視点で見ます。散らかっているスリッパを見て、落ちているゴミを見て、気付いて行動できるかどうか?ほおっておく子どもは、困っている子どもがいても、かかわることをしなくなります。学年が終わろうとしている時期にできていないというのは?このときは廊下歩行を含めて、3つのことについて書いていました。
掃除は「切りかえる力」
掃除については「切りかえる力」を見ていきます。「遊び時間」のあとに掃除時間がとられている学校が多いかと思います。放送委員会の放送や、予鈴が鳴っているにもかかわらず、いつまでたっても遊んでいる子どもはいないでしょうか?いろいろな背景があるでしょうけれど、遊びから掃除への切りかえのスイッチは入れてほしいものです。一生懸命掃除に取り組める子どもには、しっかりと教師が評価し、成長を認めてあげることで、心が育っていきます。学校もきれいになりますし、地域の方からも褒めていただけることも多いです。一石〇鳥、〇にはどの数字が入るでしょう。二や三、それ以上の数字が入ると私は思います。それくらい、掃除は大切だと考えます。
授業参観や学級懇談会への参加のお礼は忘れずに
学年最後の授業参観、学級懇談会があることでしょう。教師もブラックなどと言われますが、
みなさん忙しいのです。その中で、足を運んでくださったことに対してまた、1年間、支援、協力していただいたことに対して感謝の気持ちを表したいですね。残りの日も少ないですが、最後まで見守っていただく姿勢をあらわしたいです。
3月はじめの学級通信には、このような内容を書いて、学年を笑って終えることができるようにしたいと思います。
笹原 信二(ささはら しんじ)
熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。
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