2018.11.02
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

学級通信は心と心の架け橋に ~1ランク昇格!学級通信~(第3回)

保護者が学校や担任に対する要求は、年々高まり、また複雑化しています。この保護者に聴いてほしい内容なのに、学級懇談会にはこられない、そんな不満もよく耳にします。学校に来ることそのものが「ハードルが高い」と感じておられるのです。ましてや、担任と話すなど。。。

保護者の中には「もっと身近に先生と話したい」と思っておられる方も少なくはないはずです。学校を、そして担任をもっと身近に感じてもらえる役割を学級通信はもっています。いわば、心と心の架け橋です。身近に思ってもらえるようなネタを今回は紹介したいと思います。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

担任プロフィールでグッと身近に

担任自己紹介と学級通信の名前の理由

担任のプロフィール紹介はユーモアも交えて 学級通信の名前は思いを込めて

ハードルを低くするためのアイディアとして、教師がプロフィールを公開することをオススメします。そんなに詳しい個人情報まで公開する必要はありません。好きな食べ物、好きなテレビ番組、趣味、飼っているペットetc.
共通の話題を提供すればよいのです。ちょっとしたユーモアも交えておけば、担任の存在が、グッっと身近に感じることができます。

学級通信の名前はいろいろと考えられます。学校に関すること、目指してほしい子ども像、担任の価値観、どうしてそういう名前にしたのか、表明しておきたいですね。保護者から公募して名前をつけるのも、一つの方法です。双方向の通信を目指せるからです。

連載ものでグッと引きつけよう

連載を続ける

連載をすると、次への楽しみがわきます

連載物コーナーをつくると「次はどうなるかな?」という期待がうまれます。写真の例では、子どもたちに「自分にインタビューする形式で」自己紹介する場合を紹介しています。

決められたテーマで連載することもいいですね。その他、学習した内容からクイズ形式にして出題する、家庭での話し合いの話題にできるような連載をする等のアイディアが考えられます。自学につなげることもできますからね。

こんなところも見てくれていると思わせてグッっと身近に

細かいところをみていることをアピールする

音楽会の練習風景を紹介。あえて口の大きさに着目して、子どもを認めた

この時期、音楽会、学習発表会など、秋の実りを示す取り組みが行われます。子どもたちのがんばりを紹介したい場面です。抽象的な褒め方でもいいのですが、ポイントを示して、子どもたちを認めることも大切ですね。
写真の例では「口の開け方」に目を向けています。こんなところにも目を向けてくださっているのだ、こう思っていただけることが大切なのです。信頼関係をうみだす結果となり、子どもたちもよりいっそう、真剣に取り組みます。

それが保護者に伝わり、担任をグッっと身近に感じていただくことができます。好循環がさらなる好循環をうみだすことにつながるのです。

笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

同じテーマの執筆者
  • 今林 義勝

    福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝

  • 清水 智

    長野県公立小学校非常勤講師

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop