2月荒れを防ごうその2 ~1ランク昇格!学級通信~(第7回)
2月が荒れてしまうと、学年末が早く来ないかと時を待つだけでなく、
次年度の学年まで引きずってしまうことは前回書きました。
今回は、2月荒れを起こさないために、以下の3つに絞ります。
1 子どもが伸びたことを認める
2 たくさんの方々がいて自分がいることへの感謝を示す
3 進学、進級に向けての見通しを示す
この3つについて、どのように学級通信を活用するかについて書きます。
熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二
子どもが伸びたことを認める
この時期になると、家庭学習が定着している子どもが多いでしょう。
単純なドリル学習も大切ですが、自分から進んで問題を見つけて、解決していく意欲と解決に至る過程を学んでほしいと願います。
ちょっと新しいことにトライアルした子ども、チャレンジ精神が目立つ子どもの学習例を紹介することで、その子どものがんばりを認めるとともに、他の子どもへの刺激となります。
「できたか、できなかったか」よりも、「伸びた」という目で子どもたちの様子をとらえたいものです。
1学期からみれば、1年前から見れば、子どもたちは大きく伸びています。
伸びたことを実感させて、自信をもたせていきましょう。
たくさんの方々がいて自分がいることへの感謝を示す
2つ目の「たくさんの方々がいて自分がいることへの感謝を示す」については、友だち、教師、地域の方々、家族などが考えられます。
各学校では、この時期、給食記念週間があるかと思います。
また、最後の授業参観に向けての準備も進み始める時期です。
こういう行事などは、感謝をあらわすチャンスです。
形だけで終わらないように、うまく利用したいものです。
進学、進級に向けての見通しを示す
学期末に向けて、いろいろなプロジェクトが進行する時期です。
特に、卒業をむかえた6年生は、卒業文集、卒業制作、その他、いろいろ大切なプロジェクトが待っています。
さらに、中学校に進学する期待と不安が入り交じる時期です。
ゴールとそれまでのプロセスを示し、不安をできるだけ取り除きながら、子どもたちの意欲とアイディアを引き出していきます。
2月は本当に大切な月です。
しかし、必ずハッピーエンドが待っています。
ポイントを定めて、子どもたちの伸びを認め、不安感を取り除き、次の年度への橋渡しができるようにしていきたいものです。
笹原 信二(ささはら しんじ)
熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。
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