2018.10.17
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読みやすくするちょっとした工夫 ~1ランク昇格!学級通信~(第2回)

せっかく作成した学級通信ですが、「読んでもらわなければ、何もならない」のです。大きく内容を変えなければならない場合もあるでしょうが、ちょっとした工夫で、保護者に読みやすくなる場合も多いのです。今回はレイアウトをちょっと変えることで、1ランク昇格を目指すことを書いてみます。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

縦書きで読ませたいと思わせよう

学級通信より

縦書きで「事務連絡」レベルを1ランクUP

縦書きにすると、文字をたくさん詰め込みやすい、というメリットがあります。新聞がまさにそうです。

右の私の学級通信は、縦書き、そして新聞風にしたものです。内容は「事務連絡」レベルなのですが、写真と組み合わせることで、ちょっとでも「読もうかな」という気持ちをもっていただけるなら、それでOKなのです。

縦書きと横書きを組み合わせると、見た目に抑揚が出てさらに効果大です。

横書きするときに注意することは

横書きの読みにくい例

これでは「読もう」とは思いませんね

ほとんどの先生の通信は「横書き」だと思います。横書きの場合は、文字量に応じて注意が必要です。写真の通信の例は、よくない例です。どうして読みにくいか?理由は大きく3つです。

1 行幅が長い
2 行間が詰まりすぎ
3 空間がない

これを解消していきましょう。

レイアウトで見せよう(魅せよう)

レイアウトを少しずつ変化させた通信

レイアウトを少し工夫することで、見やすくなります

上の例では、下の記事を2段組にしています。先ほどの例よりは、少しは読みやすくなっています。でも、いまひとつですよね。
そこで、下の例では行幅に少しゆとりをもたせています。ゆとりをもたせるだけでも、読もうかなという気持ちが変わります。
また、余白をもうけて、ほどよい空間をつくります。さらに小見出しも見やすくしています。イラストが得意な先生はちょっと楽しいイラストを添えると、楽しい紙面になります。

ほんの少しレイアウトを工夫するだけで、1ランク昇格が見込めるのです。「そんなことどうでもいい」と思ってはいませんか?

記事の内容を届けるのはもちろんですが、一番届けたいのは、書いた先生の「心」だと思います。一生懸命、続けていれば、必ず「真心」は届くと信じています。





笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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