2018.06.28
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「笑う門には」今日無駄より ~7月はラストスパート?ラストチャンス~(第6回)

はじめに。
このたびの大阪北部地震で被災された方々には、お見舞い申し上げます。
今回の地震の地域は、阪神淡路大震災で被災された方々です。
そのときの経験から、子どもたちを守る行動をとられている姿に
改めて、敬意をしめします。
熊本地震の例があるので、もう一度地震がきたら。。。。
という思いでおられることもお察しいたします。
関西に限らず、各地で地震が多発し、また災害も起きています。
再度、防災について、自身の学びを振り返り、
備えることの大切さを考え、発信できたらと思います。

まもなく6月が終わります。1年の折り返しを迎えます。
6月までの学級経営はいかがでしょうか。
うまくいったクラス、ちょっとしんどかったクラス、
どんなクラスにも、3学期制の学校では、あと20日ほどで夏休みがきます。
7月の学級経営について書いたこと、
学級懇談会で話したいこと、学期末の学級通信にのせたいことを
今回はまとめたいと思います。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

7月が最後のチャンス 3S+1で環境づくりを

7月は3S+1で

7月を落ちつかせれば、1年を乗り切ることができます。7月は3S+1でいきましょう。

残り20日ほど。
今まで「春休みの大切さ」「4月に心がけること」
「5月病を防ぐ」「6月危機に備える」
そして「苗半作 今が頑張りどき」と書いてきました。
1年を乗り切る上で、1学期は本当に大切です。
1学期が終われば、多分「苗半作」どころか
「苗八分作」くらいではないでしょうか。
夏休みに入るまで、うまくいっているクラスはラストスパート
ちょっと厳しいクラスはラストチャンスのつもりで取り組んでいきましょう。

「褒める」こと、自分自身もうまくできなかったと思っています。
何か、取り立てて探しているような感じになってしまいます。
褒めることを習慣化すればいいのです。
当たり前のこと「宿題を出した」「ごみを拾った」そんなことを褒めて(認めて)いくと
褒めることが日常化します。
ただし、下手をすると「マンネリ化」します。
褒めることがうまい人が使う「3つのS」があるそうです。
それは「すごい!」「さすが!」「素晴らしい!」。
うまくいかないときは、これに「おしい」「そうくるか」等を
うまくプラスしていきます。褒めてはいなくても認めているのです。
自分から動けば、それを見ていた誰かが「自分もやろうと思って動く」
こういう環境づくりをしていきたいですね。





学級懇談会で話しておきたいこと

学級懇談会で話したいこと

学級懇談会は来てよかった、と思わせる「しかけ」をしましょう

ライフスタイルが変わり、授業参観や学級懇談会のため休みをとるという
保護者も多くなってきました。
せっかく休みをとって来られた方にも「来て良かった」と思うような
学級懇談会を企画したいものです。
先輩の先生、また新聞社の方からよく言われたのは
「メモをとりたくなる話を」「見出しになる話を」でした。
テーマをきめて、心に響く、実態に即した話をしたいですね。

ある講演会でこんなことを聴きました。
「お家でお子様と会話されていますか?」と尋ねると、
ほとんどの方が「している。」と答えられるそうです。
その中身を尋ねられると
「『明日は何があるの?』とか『宿題は?』とか聞いています。」と答えられるそうです。
これは「会話」ではなく「業務連絡」だと、講師の先生が言われました。
なるほど!と思います。
教室で子どもに声かけをしています、といっても業務連絡になっていないか?
とこの後考えるようになりました。
せっかくの学期末の学級懇談会です。
話題になっていること、学校・家庭で興味関心があること、
お互いが子どものことをどれだけ知っているか、共通理解することなど、
有意義な会にしたいですね。


1学期末の学級通信にはこんな気持ちで

1学期末の学級通信にのせたいこと

1学期末の学級通信はこの3つの内容は必ずのせましょう

学期末の学級通信には3つの内容は必ず載せたいです。
1 子どもの成長を「子どもの事実」で伝える
 活動する子どもの様子を実況中継するつもりで、事実を元にして
子どもの成長の様子を伝えましょう。
 「できたか?」という目で見ると「あれもできていない。」「これもまだ。。。」
となってしまいます。
 成長しない子どもはいません。「伸びたか?」という目で子どもを見ていくと、
「前はこうだったのに、最近では。。」と成長に目がいきます。
 最近では写真を載せることも問題になってくる場合もありますが、
可能なら、写真で伝えるとさらに効果があがります。
2 感謝の思いを伝える
 1学期の感謝の気持ちを伝えましょう。
 プラスして、今後の見通しがあればもっといいですね。
3 2学期最初の日程を伝える
 安心感をもっていただきましょう。

1学期末の学級通信にはこんな内容を

1学期末の通信に入れておきたいこと

1学期末の通信には、こんなこともいれておきたいですね。

こちらでは、より具体的に学級通信に載せたい内容を書いておきます。
夏休み中も〇〇小学校の子どもである、という自覚をもってもらうため、
また、生活のリズムを崩さないようにするためにも、
(最近では犯罪につながらないとも限りません)
学校の方針から必ず守らないことは書いておきたいですね。
「書きたいこと15」であげてみました。
ここは学校の実情に合わせてみてください。

あとは夏休みにやりたいこと、2学期以降にやりたいことなど
子どもたちと相談したこと、やってほしいことを入れて、
有意義な夏休みを過ごせるようにしたいものです。

1学期のラストスパート、1学期のラストチャンス
通知表で忙しい時期でありますが、
ここを乗り切れば、先生方にもステキな夏休みがやってきますよ。

笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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  • 今林 義勝

    福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝

  • 清水 智

    長野県公立小学校非常勤講師

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