2018.05.04
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「笑う門には」今日無駄より ~五月病を乗り切ろう~(第3回)

怒濤の四月、うまく乗り切ることができた先生が多いことでしょう。
教師も「緊張」から「慣れ」へと移行していく時期です。
これは子どもも同じ。
「慣れ」が「だらけ」になることがあります。
そこに大型連休で生活のリズムに変化がおき
いわゆる「五月病」におちいることがあります。
五月病に陥らないように「オン」と「オフ」をうまく使い分けましょう。

熊本市立龍田小学校 教諭 笹原 信二

そもそも「五月病」とは。。。

五月病についての教務だより

五月病はこんな症状がでます。サインを見逃さないようにしましょう。

 「五月病」 といえば、かつては新入社員や
大学の新入生が五月の連休明けのころに、
やる気をなくしてしまう状態を指していましたが、
今は中高生さらには小学生、幼児へと低年齢化が進んでいます。
 新しい環境に適応しようと頑張りすぎた結果、
心や体に変調を引き起こすこともあります。
そんな場合は子どもの許容量以上の
大きなストレスがかかっていたのですから、
まずは心も体も休ませてあげることが必要です。
 ■精神的症状

 ・不安や焦りを感じる ・周りの出来事に関心がなくなる ・やる気が出ない
 ・いらいらする ・憂鬱になる ・学校に行くのがおっくうになる

 ■身体的症状
 ・朝、なかなか起きることができない ・眠れない ・食欲がない ・頭痛、めまいがする ・疲れやすい

セロトニンを増やそう

セロトニンを増やすためには

セロトニンを増やす7つのこと

五月病を防ぐためにはセロトニンを増やすことが大切です。
セロトニンを増やすために、具体的に7つのことがあげられます。
1 当たり前ですが、セロトニンを増やす効果のものを食べる
  豆類・ナッツ類・肉・魚・乳製品などがいいようですよ。
2 朝の光を浴びる
  朝の太陽の光が網膜から入ることでセロトニン神経が刺激され、
  脳内で分泌されます。
3 朝ご飯をしっかり食べる
  ヨーグルトにバナナがいいそうですよ。
4 リズミカルに運動する
  身体をしっかりと動かさないといけませんね。
5 おしゃべりする
  話すことも大切なんですね。
6 生活のリズムを整える
  大型連休で崩れたリズムを整えましょう。
7 おなかの底から大笑いする
  やっぱり笑いが大切なんですね。

「先手必笑」でいきましょう

以前の勤務校の学校長が言われていた言葉が「先手必笑」でした。
調べてみると、音楽プロデューサーの亀田誠治さんが
「すべての仕事に応用できる魔法の言葉」として紹介されています。
「やらなきゃならない」と思うと、
どうしても「やらされ感」が漂います。
「やらなきゃならない」という前に「終わらせてしまう」と
嫌なことがなくなる、というわけです。
相手に言われる前にやってしまう、前倒しにするということですね。
少しでも前を行くことで、余裕もうまれてきます。
なかなか朝型にするのは難しいですが、
疲れている夜よりも、元気のある朝にちょっと早く起きて
先手で仕事を仕上げて、心の底から笑う余裕をもつ、
こんな風になるといいですね。



笹原 信二(ささはら しんじ)

熊本市立龍田小学校 教諭
37年の教師人生を終えたが、もう少し学びたく再任用の道を選択。過去の経験を生かしつつ、新しいことにもチャレンジしていきたい。

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