2017.12.18
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体育の授業でこれまで大切にしてきたこと①

今日からは「体育の授業でこれまで大切にしてきたこと」についてです。
まず今回は【教材の工夫編】です。
どうぞよろしくお願いいたします。
【自己紹介記事】
・自己紹介10月11日記事
・堀江小学校HP
DSC_0006.JPG
【体育関連記事】体育×ICT授業(体つくり運動)
①10月27日記事
②11月14日記事
③11月30日記事
大阪 川村 体つくり運動.png

大阪市立堀江小学校 主幹教諭   (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) 川村幸久

◆教材の工夫◆

意欲を持続させて取り組むことができる教材を目指して

私がこれまで体育の授業で大切にしてきたこと、それは場(教材)の工夫です。
場(教材)を工夫して、子どもたちの意欲が持続する単元を考えるということです。
今回実践事例として取り上げる「高学年 体つくり運動 体力を高める運動 体の柔らかさ及び巧みな動きを高めるための運動」を例にすると…

文部科学省、学校体育実技指導資料体つくり運動第7集(改訂版)では、「体の柔らかさを高めるための運動とは、体の各部位の可動範囲を広げることをねらいとして行う運動である」とされ、例示されている運動及びそのイラストは次の通りです(p43より転載)。
【各部位を大きく広げたり曲げたりする姿勢を維持すること】
  ○長座での前屈
  ○上体の前・後屈
  ○脚の前後・左右開脚
  ○肩伸ばし
ゆっくり大きく動いたり、同じ姿勢を維持したりすることによって、体の柔らさを高めることがねらい。

文部科学省.JPG

【全身や各部位を振ったり、回したり、ねじったりすること】
  ○腕や脚を振る
  ○体の回旋
  ○腰や膝回し
  ○体のねじり
力を入れる・抜くを意識して、運動をリズミカルに大きく行う。
文部科学省2.JPG

この文部科学省の例示をもとに、体の柔らかさを高めるための運動の単元で、場(教材)の工夫をすることが、児童の意欲を持続させて取り組むことができると考えました。

◆実践事例◆

台車に乗ってGOGOGO!

高学年 体力を高める運動 体の柔らかさ及び巧みな動きを高めるための運動での実践例を紹介します。

この学習は、3つの場を設定してローテーション学習を行いました。
 1:ボールアタック
 2:リンボー・台車
 3:ボール拾い
図6.png


↓今回取り上げるのは、柔らかさを高めるための運動「台車に乗ってGOGOGO」です。
この単元は、ただ単に体を柔らかくするために体を曲げてストレッチするだけの単調な授業になりがちなので、子どもたちの意欲が持続するための工夫が必要だと考えました。
図1.jpg

写真の姿勢のまま、決めた高さのゴムひもをくぐるというものです。
ゴムひもに触れずに通過することができたら成功です。
黄色の線がゴムひもです。
図3.png

ペアの友だちが、台車についているひもを引っ張ります。
すると矢印のように台車に乗った児童は移動します。
その時に、ゴムひもに触れていないかをペアの友だちが見るようにします。
図7.png

黄色のひもが、台車にくっついています。
図4.png

この台車は、学校でもう使っていない古い小黒板の裏に車輪を4つ付けて作りました。
図5.png

このバーは、普段は走り幅跳びに使うバーなので何センチかのメモリが書いています。
このメモリを見て、自分の目標を45㎝、60㎝というように設定して取り組むことができます。
図2.png

↓このバーは、他にも体の柔らかさを高める運動の場として「どこまで曲げることができるかな(リンボーダンス)」でも使うことができます。
ローテーションで学習するので、場を1つ設定することで、違う運動にも挑戦することができます。

図4.jpg


最後に、
体育、体つくり運動領域、とりわけ体力を高める運動では、
 ●児童が体力を高める必要性を感じて楽しみながら運動できること

 ●高めたい体力を子どもたちが理解し、ねらいをもってとりくむことができること(相対的な数値を向上させることがねらいではなく)が大前提です。
この2点をベースにしたうえで、場(教材)の工夫をしないと、ただ単におもしろいからやってみるという単調で、意欲が持続しない教材になってしまいます。

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次回も、体育の授業で大切にしてきたこと【教材の工夫】について、今日紹介できなかった他の運動を紹介します。
どうぞよろしくお願いいたします。

◆学級経営・体育関連記事◆

川村幸久(かわむら ゆきひさ)

大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)
教師生活15年目。これまでの担任・教務主任の経験、大学院での学びを省察し、学級経営やICT活用、体育科教育を中心に、皆様と情報共有をさせて頂ければと思います。

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