2017.11.14
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ICTを活用した授業 体育×ICT②

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ICTを活用した授業(前回の記事)
について、前回は、研究を継続する組織について・ICTありきになってはいけないということを書きました。

今回は、ICT活用の実践の中で、体育での実践を紹介します。
高学年、体つくり運動。体力を高める運動の中の、力強い動き及び動きを持続する能力を高めるための運動です。
DSC_0005.JPG
大阪市立堀江小学校HP

大阪市立堀江小学校 主幹教諭   (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 1年) 川村幸久

◆高学年 体つくり運動 体力を高める運動◆

単調なトレーニングにならないこと

高学年「体力を高める運動」の力強い動きを高めるための運動では、自己の体重を利用したり、人や物など、抵抗に対してそれを動かしたりすることによって、力強い動きを高めることをねらいとしている運動です。

文部科学省の学校体育実技指導資料「体つくり運動」に例示されている運動の行い方には、
 ●登り棒、登り綱、雲梯などを使ってぶら下がったり、登ったり下りたりすること。
 ●いろいろな姿勢での腕立て伏臥腕屈伸をする。
 ●押し、寄りを用いてすもうをする。
 ●二、三人組で互いに持ち上げる、運ぶなどの運動をする。
等が示されています。

この例示をただ単純に鵜呑みにしてしまうと、一方的なトレーニング色の強い授業になってしまいます。体育の授業は、力強さや持続する力を高める単なるトレーニングではありません。
「精いっぱい取り組める」
「技や力が伸びる」
「協力して取り組む」
「新しい発見がある」
体育の授業で、どの領域でも同じことだと思いますが、この4つの要素が授業に組み込まれていないといけないと私は考えています。

◆まずは、体ほぐしの運動◆

心も体も準備万端の状態に!

体ほぐしの運動は、気付き・体の調整・仲間との交流を意識して行います。
「よし、これからしっかり体育の学習を楽しむぞ」
「今日も友達と一緒に取り組むのが楽しみだ」
「ほぐしをする前より少しリラックスできたな」
「昨日より、なんだか体が軽い気がするな」
「今日は、少し調子が良くないからいつもより多めにストレッチをするようにしよう」
このようなことを子どもたちが感じることができればいいと思います。

体ほぐしをすることで、心も体も準備万端の状態になることを目指します。

ICT活用場面

◆リズム腕立て伏せ◆

力強い動きを高めるための運動で、ただ単に腕立て伏せをさせるだけでは子どもたちにとって何もおもしろくありません。
この学習にICT機器を活用することで、
 ●自分の力に応じて、負荷を変えて取り組むことができる
 ●いろいろなパターンの動画があるので、続けて楽しんで取り組むことができる
という2つのメリットが生まれます。


まず、子どもたちは腕立て伏せ姿勢になって、タブレット端末に入っている動画を一つ選択します。
(タブレットには、たくさんの動画を入れているので、パターンを変えて腕立て伏せの運動に取り組むことができます)
(始めは、下の写真の中央の位置に手を置きます)
腕立て.png

次に、腕立て姿勢から、タブレット端末から再生される動画にあわせて、決められた数字や色の場所に手を動かしていきます。

手.png







タブレット端末
の中に曲のテンポや手の動かし方等の難易度の違う動画が入っているので、負荷や動きを変えて運動を行うことができるようになっています。
(例)数字が変わって表示される

数字.png
(例)色が変わって表示される
色.png

そして、最後に1回。腕立て伏せをします。
ここまでで腕立て姿勢のまま、たくさん移動しているので1回の腕立て伏せで十分です。
saigo.PNG

場合によっては、跳び箱等の台を使って負荷を変えるようにします。
大切なことは、この学習は友だちと比較するのではなく、一人ひとりの体力に応じて行うように指導します。
一段.png

下の写真の矢印は、タブレットのカメラ機能を使っています。
腕立て伏せの姿勢を動画か静止画で撮影しているのです。
もちろん、必ず撮影しなくてはいけないわけではありません。
何のためにカメラ機能を使っているのかというと、自分が正しい姿勢で腕立て伏せができているのか知りたいと感じた子が、友達に撮影してもらっているのです。
(必要に応じて使うのは大前提です)
(ICTはあくまで、ツールですので)
タブレット活用.png


次回は、この授業で取り上げたICTを活用したリズム腕立て伏せ以外の他の運動を紹介します。

◆学級経営・体育関連記事◆

川村幸久(かわむら ゆきひさ)

川村幸久(かわむら ゆきひさ)

大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 1年)
教師生活15年目。これまでの担任・教務主任の経験、大学院での学びを省察し、学級経営やICT活用、体育科教育を中心に、皆様と情報共有をさせて頂ければと思います。

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