2016.11.15
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教育者として,大切に思うこと(1)

大きな行事も終わり,年末へカウントダウン。
職員室に遊びにくる子どもたちは,サンタクロースから何をもらうかを
相談しています。聞いていて,楽しく話す中から,様々な背景も
読み取れます。
 子どもたちと関わる中で,教育者として,また,学級づくりをする中で,
大切だなと思うことを綴ります。
たぶん, 大切だなと思うことシリーズは, 続いていくかもしれません。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

どこまでも信じる

子どものことを信じることができない教育者は,
長く勤めることができないかもしれません。
それぐらい大切なことだと考えています。
 学校では,教師というだけで,目の敵にしてしまう子ども
もいます。でもそういう子どもも,
「君を信じている」
ということを伝え続けることで次第に変わってきます。

 それは,直接的に信じるという言葉を伝えなくても,
また,言葉でコミュニケーションを取らなくても,
信じ続けた行為そのものが,そのまま伝わります。
これは,私の体感でしかないのですが,多くの教育者は,
理解してくれることでしょう。

ありのまま受け入れる

「ありのままを受け入れる」と話した時に,
♪ありのままに生きようとした蟻は……
♪ありの ままの 姿見せるのよ
のどちらの歌を思い出すのかは,おいておいて……(笑)

 子どもの良いところもそうでないところも受け入れる
ことってなかなか厳しいところがあるかもしれません。

 動物は,身の危険を本能的に脳が感じ取り,威嚇したり,
防御したりします。人間も同じで,
脳は,であった出来事や人物に対して,
即座に好きか嫌いかなどの判断を行います。
これは,子どももそうですが,大人である私たちも同じです。

 だから,ありのままに受け入れるということは,難しい
ことです。
 でもある意味,すべてがここから始まるのですよね。

励まし続ける

子供を励まし続けること……。
教育は人格の完成を目指すのですから,よりよい大人に
育てなくてはいけません。もちろん,肩に力を入れずに,
時には,スピーディーに,時にはゆっくりと……。

 その一年で大切にすることは明確にしていることでしょう。
いわゆる学年当初に立てた
学年目標,学級目標
です。
 今見返すといいかもしれませんね。
さて年度当初に立てた目標は ,
 近づいているか?
 ほど遠いか?(苦笑)

 ほど遠い場合は,年度当初の判断がどこかで違ったのか,
目標が悪かったのでしょう。修正して次のステージへ
つながるように,立て直しましょう。
 いいんです,いいんです。
これこそ,指導と評価の一体化!(笑)

 そして,子どもの課題に対して,一つ一つクリアしながら,
「楽しい」「分かった」「できた」「さらに」と,
積み上げていきたいものです。

大切にしたいことって……

大切にしたいことっていろいろありますね。
こつこつと綴っていきながら,自身への確認,そして,
自身の向上的変容に活かします。

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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