2026.08.13
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教師として「学びの場」について考える

今回は、つれづれ日誌の名前の通り、つれづれなるままにしたためていきたいと思います。テーマは学びの場です。
皆さんにとっての学びの場はどこですか?

明石市立鳥羽小学校 教諭 友弘 敬之

学校・大学・地域に広がる私の学びの場

誰しも子どものころに「なぜ学校に行かないといけないの?」と、尋ねたことはあるでしょう。別に「行きたくない」というニュアンスを含んでいても、含んでいなくても疑問に思うことがあったかと思います。
しかし、義務教育を終え、高校生、大学生を経た今、果たして学校以外のどこで学ぶことができるのでしょうか?

今の私にとっての学びの場は主に4か所あります。
1か所目は、勤務校である明石市立鳥羽小学校。2か所目は今通っている兵庫教育大学。3か所目は社会教育主事講習を受けている島根大学。4か所目は昨年度末に副会長に立候補した町内会です。
それぞれで、どのような学びをしているのか簡単に紹介します。

子どもや先生との交流から学ぶ勤務校

なんといっても一番大きな学びの場は勤務校です。日々、子どもたちとの授業を通した交流や、先生方との対話、地域や保護者の方との交流など、どの場面においても学びを得ています。
子どもたちは「先生は教えてくれる存在」と思っているかもしれませんが(私のクラスでは4月に、共に学ぶ存在だよ!と言ってはいますが…)、実は日々成長させてもらっているのは私のほうだと思っています。

授業でうまくいかなかったり、単元づくりで失敗してしまったりと、学びの機会がたくさんあります。武庫川女子大学の藤本勇二先生は「探究においては、失敗こそ学びの始まりだよ!」と、いつもご指導くださいます。まさにその通りだと実感しています。

「失敗は成功のもと」とはよく言ったもので、人生における本質を表している言葉のように感じています。

大学で学び手になって気づいたこと

所変わって、現在通っている兵庫教育大学では、日々膨大な情報を全身で浴びています。それは、教授からの講義をはじめ、仲間との対話、手にする書籍。一つ一つからたくさんの情報を得て過ごしています。

しかし、結局心に残り、いざというときに言語化される情報には偏りがあることに気づきます。人は暗黙のうちに自分の持っている前提知識(スキーマ)をもとに情報を解釈します。だから、同じ情報でも人によって心に残る部分も違うし、解釈も異なります。そのことを今は学び手として実感しています。

授業後に仲間と対話していると「あっそこに着目していたのか」「僕はそこ、気にしてなかったわ!」ということが多々あるのはそのためです。
これは、子どもの学びにおいても同じでしょう。学び手になることで、少し学び手のことが認識できた気がしています。

社会教育を学んで広がった地域づくりの視点

島根大学で実施される今年度の社会教育主事講習を受けることができ、週3日程度、夜の7時30分からオンラインで学びを広げています。

50名の学修者(この表記です)と、サポーターとともに社会教育について学んでいます。
教師という立場では「学校と地域をどうつなぐか」という、学校を軸とした視点でした。しかし、社会教育を学んでいくと「地域をどのように創っていくか」「そのために、公民館や自治会、学校をどう利用するか」と、地域づくりを起点とした視野に広がってきたように感じます。

心に残っている言葉があります。それは、「教師は風の人。地域は土の人」という言葉です。
あくまで教師は数年でいなくなる存在です。だからこそ、そこに今後ずっと暮らす地域の方々が中心となって地域づくりを行い、それを学校がどう関わっていくのかということが大切だと感じました。

町内会活動から考える地域づくりと学び

町内会の役員として関わる中で、いろいろな思いを持った方がいることに気づきました。それは決してネガティブな思いだけではありません。

「地域の子どもたちが楽しめるようにしたい」「お年寄りを少しでも家から外に出てもらえる方法はないか」と、地域づくりに本気で取り組んでいる方がいることに初めて気づきました。
私は地元の人間ではなく、住み始めてまだ10年もたちません。しかし、私の子どもにとってはこの地域がふるさとになるわけです。

つまり、私たちがどんな地域づくりをするかによって10年後、20年後「帰ってきたいな」と思えるかどうかに関わってくるわけです。
一人でも多くの子どもが大人になって、「やっぱりあの町に戻りたい」と思ってもらえるような町をつくるためには、今何ができるかな。そのような問いを抱きながら、少しずつ町内会活動に取り組んでいます。

人とのつながりや出会いから生まれる学び

4つの視点から、今の私の学びを記述してきました。キーワードはつながりや出会いであると改めて感じました。
学生のころの学びといえば漢字や筆算など、ある種の知識、技能に偏って認識していたように感じます。

しかし、大人になった今、自分の学びを振り返ると人と人とがつながっていくことこそ、「学び」であると自信を持って言えます。なぜなら、つながっておけば自分ができないことでも誰かができると思うからです。

それは決して他人任せではなく、自分の力も誰かに貸せるということです。そういったつながりの形成こそが、これからの社会に必要な学びだなと今実感しています。

友弘 敬之(ともひろ たかゆき)

明石市立鳥羽小学校 教諭


「単元学習」をテーマに学び続けてきました。その中で、「学習デザイン」「実の場」「問い」と、興味を広げてきました。今は「そもそも学びってなんだろう?」という問いと向き合っています。それは、子どもの学びだけではなく、教師としての、また大人としての学びも含みます。この学びの場を通して、私の問いを解決していきたいです。

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