夏季休業の過ごし方
夏季休業に入りました。私が担任する5年生は、神奈川の足柄という場所に林間学習に行きました。普段触れることができない大自然の中でキャンプファイヤーや川遊びを通じて、学年の絆を深めました。「行事で子どもを育てる」という言葉がありますが、主体的に動き、友だち同士で対話をしながら取り組む姿が印象的で、何よりも子どもたちが生き生きしていました。1泊2日の宿泊に1カ月以上の準備を掛けました。外部とのやり取りや、実行委員の運営などやらなければならないことは多くありましたが、無事に終わることができてよかったです。
さて、夏季休業の様なまとまった時間が取れる時には、どのように過ごしているのでしょうか。自分なりの見解を述べていきますので、参考になることがあれば嬉しく思います。
1.研修会への参加
各自治体が主催しているものや、外部の研究会が開催しているものなど様々な研修が行われています。まず大切にしたいのが、「自身が所属している自治体の研修会」です。自治体が実施している研修会は、受講料がかかりません(市が負担してくれているため)。
長期休暇だからこそ、評価やカリキュラムマネジメントなど、俯瞰してみる必要がある内容に改めて時間をかけてみるのはいかがでしょうか。
2.前期の授業実践の振り返り
私は国語の授業に力を入れて日々の実践をおこなっています。日々の授業を充実させるために、教材研究や授業研究は欠かさず行いますが、日々の授業に追われて、実践を振り返る時間はなかなか取ることができません。振り返りの時間や実践をまとめる時間を取ることで、成果と課題が見えてきます。
3.研修会の学びを言葉にする
1で述べた様に研修会に参加にすることは新しい視座の獲得や大きな学びになることは、言うまでもありません。しかし、「受けっぱなし」の状態になっていないでしょうか。私は恥ずかしながら数年間この「受けっぱなし」で満足していました。文章にまとめることが一番ですが、一緒に受講した同僚と会話をしたりするなどして、言語化することで自分の考えが整理され、知識の蓄えになります。
4.休養すること
夏季休業にやった方がよいことを述べていきましたが、「休養」が一番大切なのかもしれません。この4カ月間を全力で駆け抜けてきましたが、知らず知らずのうちに疲れが溜まっている人もいたと思います。私も夏休み前に急に声が擦れてしまい体調管理の大切さを実感しました。置かれている状況はそれぞれ異なりますが、しっかりと心身を休めて、全国の教室でたくさんの子どもたちの笑顔が生まれるように、歩んでいきましょう。
最後に
昨年担任をした子どもたちから、暑中見舞いが届きました。異動して新しい環境で働いている私にとっては、前任校の思い出に少しだけ浸ることができました。子どもたちの人生の中で1~2年の関わりですが、少しでも記憶に残る経験や思い出を語り合える時間は、唯一無二であり教師冥利に尽きます。
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