先日、授業参観と林間学習の保護者説明会が終わりました。
今年度の授業参観は人数制限を設けることがないため活気のある授業参観となりました。
コミュニケーションについて
私達は毎日、人とコミュニケーションをとって過ごしています。コミュニケーションの定義や目的はどのようなものがあるのでしょうか。人間が互いに意思・感情・思考を伝達し合うこと。また、言語・文字その他視覚・聴覚に訴える身振り・表情・声などの手段によって行われるものと定義されています。また、情報共有のため、人間関係の構築のため、解決策を探るためなど、様々な目的があります。
自分のクラスに置き換えて考えてみると、私のクラスは38名の児童が在籍しているため、コミュニケーションを意識しなければ、児童同士の関係が固定されてしまう恐れがあります。そこで、普段の授業で交流の時間を取った授業例を紹介します。
授業事例①
国語光村図書5年の中に『どちらを選びますか』という対話の練習の単元があります。指導書の目標を見ると「互いの立場や意図を明確にしながら計画的に話し合い、考えを広げたりまとめたりすることができる。(思A(1)オ) 思考に関わる語句の量を増やし、話や文章の中で使うことができる。(知(1)オ)」となっています。
「水族館と動物園どちらが好きか」「犬と猫飼うならどちらがよいか」など、子どもたち一人ひとりが意見を持ちやすいテーマを決定していきます。この学習での目標と共に大切にしたのが、「相手が話しやすい聞き方」です。仮に自分の意見と異なる意見があった場合でも、まずは傾聴をして意見を受け入れることがコミュニケーションの第一歩と捉えているからです。
授業事例②
図工では、市の美術館が監修したアートカードを用いた授業を行いました。自分の感性や想像力を働かせながら、作品から感じたことを伝え合う目標を立てました。
始めに複数枚の色画用紙を見せて、色から感じる言葉を話しました。例えば、赤なら怒りや活発さ。青なら、明るさや寒さなど、大多数の感じ方が一致するものもあればしない点があることが分かりました。次にアートカードにある作品から、どのようなイメージ(冷たい・暖かい・ドロドロ)など、「ぴったりことば」を見つけ出します。班活動では、同じ特徴を集めた○○展覧会を開き、自分が感じたことを更に友だちと意見交流をしていきます。最後にたくさん見たアートカードの中で、一番印象に残った絵カードとその理由をパソコンでまとめて、交流を行いました。
授業以外でも、コミュニケーションをとる場面はたくさんあります。何事も問題意識を持つことが大切になってくるのではないでしょうか。
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