2023.04.26
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初めまして

今年度、初めての異動を経験しました。教員人生の一歩を踏み出した初任校では、たくさんの先生にお世話になり、多くの先生に支えていただきました。次のステップに向かうにあたり、自分の考えを整理してみました。

神奈川県公立小学校勤務 安井 望

ロールモデルとなる先生との出会いについて

今までを振り返るとありがたいことに、「人との出会いに恵まれていた」と自信を持って言うことができます。特に2・3年目で一緒に学年を組ませていただいた先生との出会いが大きな影響を与えてくれました。教材研究の仕方や行事へのアプローチの方法など、多岐にわたります。
中でも、授業や行事で挑戦してみたいという構想を実現させるために、何をすればよいのか考える力は今でも大切している軸の1つです。新しいことを生み出すことの苦しさに直面し自分たちで自身の首を絞めていたようにも思えますが、今ではよい思い出となっています。
スタートは「先輩のようになりたい」「あの先生の学級経営が気になる」といった漠然としたイメージでもよいのではないでしょうか。身近な人からの学びを出発点として自分がこだわっている部分や、一緒に学年を組んだ先生方の考え方をうまく取り入れることが、引き出しを増やしていくことになるはずです。
それだけではなく、オンラインでのセミナーも多く開催されています。自分で情報を得ようとすれば、全国の先生方の実践や理論について学ぶこともできます。そのような方法を参考にして、目指したい教師像を具体化していくのはいかがでしょうか。

マルチタスク能力について

マルチタスク能力とは、複数の作業を同時に進行することや、短期間で切り替えながら進行していく力になります。経験年数に関わらず、自分が置かれた状況を見て「周りと比べると、仕事量が多いのではないか」と思ったことがある人は、多いのではないでしょうか。そのような状況に置かれた時に物事をどのように捉えるかで見え方が変わってくるのではないかと考えています。
私はまず「①メモに残す」「②優先順位を考える」「③すぐにできる業務はその場で片づける」「④長期的な予定を把握する」。4点に取り組むことにしてみました。どれも言われれば当たり前のことばかりですが、意識的に取り組んでいるかどうかで、大きな差が表れます。
特に「①メモに残す」については、昨年まで一緒に組ませていただいた先生が必ず実践されていたことでした。付箋にタスクを書きだし、終わったら消すという、とてもシンプルなやり方でしたが、実際にやってみると効率よく業務をこなせるようになりました。

最後に

恥ずかしながらこの文章を書くために、多くの時間を費やしてしまいました。私が思っていた以上に、自分の考えを整理して、言葉にまとめるということは難しいということです。

どの先生方も日々忙しい中で学校業務に取り組んでいることは言うまでもありません。裏を返せば、私たちが取り組んだ実践を振り返る時間は殆ど取れません。しかし、そのような現実があるからこそ、一度立ち止まって自分が大切にしている考えを見直すことに意味が生まれるのではないでしょうか。
コミュニケーションを通じて、同僚の頭の中を覗き込む。そんな時間がこれから生まれていくことを楽しみにしていきたいです。

安井 望(やすい のぞみ)

神奈川県公立小学校勤務


神奈川県で教員をしています。子どもに寄り添った学級経営や授業。ミドルリーダーとしての役割についても考えていきたいです。


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