いつでも機嫌のいい先生で在るために。気分を上げるMyリスト公開
大好きな本の影響で、いつでも機嫌のいい先生で在ろう、と決めて私は過ごしてきました。
とはいえ、実際の私の毎日は、へとへとです。余裕があるからこそ、機嫌よくいられるのだ、余裕がなければ、いつでも機嫌がいいなんて難しい。そう身に染みて感じる日々を2年間過ごし、私はいくつも、自分の気分を上げる方法を見つけ出してきました。
仙台市公立小学校 教諭 齋藤 祐佳
“──だから、先生たちには「できるだけ機嫌よくいてください」とこうやって繰り返しお願いしているんです。先生と一緒に動いたり、一緒に呼吸したり、一緒に笑ったりしたいと子どもたちが思ってくれたら、教師にはその後はもうすることはほとんどないのです。”
『複雑化の教育論』内田樹(東洋館出版)より引用
これは、私の大好きな本の中の一節です。
今では教科担任や複数の学級担任を置くシステムの学校も現れ始めていますが、多くの小学校では、子どもは学級担任の先生と多くの時間を過ごしています。
では、子どもにとって、毎日一緒に過ごす大人(先生)がどのような大人(先生)であったらよいだろうか?
先生という立場に関わらず、いつ会っても、笑顔で、ほがらかな、機嫌のいい人と過ごすほうが、子どもは幸せだろうと私は思います。
それを今回は、記事にしてみます。
気分を上げて、心地よく。いつでも機嫌のいい先生で在るためには、機嫌がよくなるようなことを他者に求めるのではなく、機嫌がいい状態でいられるような工夫を自分でしていくことが必要だと私は思っています。
では、さっそくスタートです!
今回は私の行っていることをまとめた「気分を上げるMyリスト」を作ったので、どれか気になったものをお試しください!(一風変わったものもあるかもしれません。本当はもっともっとたくさんありますよ…)
「気分を上げるMyリスト」
- お気に入りの服を着る
- 髪をさらさらにする
- お気に入りのメイクをする
- つめをさくら色にする
- 放課後口紅を塗りなおす
- 鏡で自分を見たときにニコっと笑って、笑顔の自分を記憶する
- 通勤時にお気に入りの音楽を聴く
- 通勤時に好きな人のポッドキャストを聴く
- 外の空気を味わいながら出勤する(車の窓を開ける、歩きながら新鮮な空気を吸う)
- 黒板の字を見た人の運気が上がるような字を意識して書く(惰性で書かない。ていねいにという意味で、なんだか気分が上がります)
- 子どもの可愛らしい仕草や表情に目を向ける
- 子どもがどんな大人になるのかなと素敵に想像する
- 未来の素敵な人物の「小学生時代」を過ごさせてもらっていると思う
- 子どもの良いところを見つけて褒める
- 今この瞬間を憧れの人に見られても堂々と見せたくなるような自分でいる
- 「1日先生体験」をしていると思って過ごす
- 子どもへのコメントに可愛いキャラを描く
- 大きく潔く花丸をつける
- 子どものノートを褒めるときに可愛いシールを貼る
- 先生になった自分だから見えた景色を集める
- 子どもの可愛らしい言葉をメモする
- 給食の時間、実際はとても忙しいが、「これ美味しいね」と子どもと楽しむ
- たまに絵本読み聞かせをする
- テストの時間の静寂を味わう
- 教室に不要なものを置かず、いつでもスッキリさせる
- 時間に余裕を持って計画する(特に移動教室前後)
- 放課後のご褒美チョコを持って行く
- 職員室がおしゃれなオフィスであると想像する
- 放課後、職員室に戻ってきたらすぐ、心安らぐ香りのハンドクリームをつける
- 職員室でお気に入りのマグカップを使う
- 職員室で使うボールペンを、自分のお気に入りのものに変える
- 子どもからもらった手紙や嬉しい言葉を目に入るところに貼る
- ごみを拾うは福を拾うだと思い、拾う
- 退勤後に楽しみを予定する(私なら夜カフェ読書)
- 「今日は早く帰る」日を決める
- 何事も失敗も勉強の機会だと思い、「その考えすばらしい!」と心で自分を褒める
さて、私は明日も出勤です。
少しでも気分を上げて、機嫌のいい先生でありたいと思います。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

齋藤 祐佳(さいとう ゆか)
仙台市公立小学校 教諭
宮城教育大学教職大学院にてp4c(子どもの哲学対話)
『初任者教師のスタプロ ハッピー学級経営編』(東洋館出版)にてコラムを執筆。
note(https://note.com/haru_
日本教育心理学会所属。
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