2017.12.06
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子どもたちへ活動を委ねる 3つのこと

学級づくりの中で,11月危機と言われる先月を乗り切られたでしょうか。 子どもも先生も笑顔でいられる学校生活を送りたいものです。 流行語大賞も発表され,一気に年末モード。 先生方も,忙しくなる時期です。 そろそろ,いや,もうすでに? 子どもたちに活動をゆだねてみることはいかがでしょうか。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

学習のシステム化

朝や給食を食べたあとに,プリント学習に取り組んでいる学校があると聞きます。

先生主導で,
取り組むプリントを決め,
先生が配布し,
先生が集め,
先生が採点する。

という学校もあるそうです。
これを子どもたちが自主的に取り組むことができるように,
システム化してはいかがでしょうか。
きっと,ほめ言葉がいっぱい生まれることでしょう。

プリント学習を例に,次に進めます。

1.流れを見せる

プリント学習なので,以下の流れが想像できます。

子どもたちが取り組む課題(プリント)を決定し,
子どもたち自身が取りに行き,
子どもたちが採点し,
子どもたちが課題(プリント)を集め,管理する。

のです。

子どもたちへのシステムにするには,
まず流れを見せる事が必要です。

授業のどこかでみんなで取り組みます。
① プリントを取りに行く
② 取り組む
③ 丸付けをする
④ プリントを綴じる
⑤ ① へ戻る

と,板書や掲示で手順を示しておきます。
最近では,大型モニターやプロジェクターで
表示させておくことも良いでしょう。

流れを体感させて,見せるとスムーズに進みます。

2.子どもたち自身でできるように準備しておく

準備は,先生ご自身がしないと
いけないことが多いでしょう。

プリントの印刷などの課題の準備です。

本校の4年生以上は,ポケチャレなどに取り組んでいるので,準備は,ゼロに等しいです。

その準備のポイントは,

子ども自身でできる

です。その際,以下のようにしておきます。

① 複数種類の課題プリント
② その答え(できれば,課題の裏)
③ 取り組んだプリントを綴じるもの

です。

私は,答えをプリントの下や裏に印刷していました。
そして,
「やり終わったら,すぐに答え合わせをしましょう。
 万が一,間違っていたら,すぐに修正しないと,
 間違ったことを脳にインプットされちゃうからね。」
と話していました。

また,プリントより少し大きめの色画用紙を
子どもたちに配布しておいて,
プリントをカレンダー貼りさせていきます。
学習記録を残すと同時に,
がんばったこと量が視覚化されるのです。

もちろん色画用紙は,
出席簿順で数名分ずつ色を変えて……。
誰が出したか出していないかがすぐにわかりますから……。
 ※過去記事

 新年度の準備 もっているだけで「ぱわぁあっぷ」

3.簡単な確認をする

ここまでやればしばらくは,流れます。

でも,停滞してしまう可能性が高いです。
必ず

確認をする

ことが大切です。
良い意味でもそうで無い意味でも,
人は,見られていることで力を発揮することがあります。

スタンプでもかまいません。
簡単なサインでもかまいません。

先生,見てるよ。
と,子どもたちにそれとなく伝えます。

そして必ずその日に,全員集めます。
これがポイント。そのために,色画用紙で色分けし,
確認しやすくしているのです。
これも教師の負担軽減です。

低学年の担任をしたときには,ご褒美カードを
1枚ずつ渡していました。
プリントを綴じることで,自身の頑張りが見え,
さらに,ご褒美カードで,ほめられたことを
視覚化したかったからです。

朝や昼の学習などの時間に取り組んでみては
いかがでしょうか。

定着すると,授業の隙間の時間にもこのシステムが使えるようになりますよ。



追伸:
先日のセミナーで,私の単著2冊目の予約が始まったと,
ちらしで確認しました。発刊したら,紹介させていただきます!

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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