2017.05.24
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子どもへ怒鳴る行為は,体罰です

2017年3月 大阪市教委,「暴言」も体罰として明文化
と,新聞掲載されました。
 以前の記事でも書かせてもらいましたが,怒鳴るという行為は,
命の危険があるときには,必要かもしれませんが......。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

怒鳴る行為も体罰

大阪市教育委員会は,市立の中学校と高校の部活動の指導中に
暴力を振るった顧問の教員について,処分確定後,少なくとも1年は
原則として担当から外す措置をしました。

大阪市教育委員会は,教職員の体罰や暴力に関する処分基準に,
「暴言」を新たに明文化して加えたのです。

「先生,そんなこと言ったって,子どもたちは,いうことを聞きませんよ」
と言われることがあるかもしれませんが,それでもやっぱりダメですよね。

暴言,怒鳴る行為は,アウトです。

この業界から排除したい

怒鳴る行為は,体罰であると明文化された大阪市。
決して大阪市が間違っているとは,言えないことでしょう。

怒鳴ることは,指導ではありません。
怒鳴って恫喝することは,
私たちの業界から排除されるべきです。

残念ながら,怒鳴る教師が体罰事案を犯してしまう率も
非常に高いという話を伺ったこともあります。


もちろん体罰は,禁止です。

「叩かれないと分からない」って,本当? https://www.manabinoba.com/tsurezure/20036.html

怒鳴る姿を見せることで……

怒鳴る先生の姿を見せることで,
響いて欲しい子どもに届かないのは,
当たり前なのです。

しかし,響いて欲しくない子どもたちには,
すぐに届きます。

そしてチック症状が現れたり,
学校へ行きたくないと不登校傾向を示したり
と,怒鳴る行為は,害しか無いのです。

怒鳴るという言葉は,
「怒り」「鳴る」
からできています。

怒りの感情がただ鳴っているだけ

なのです。だから無意味です。
怒鳴る行為は,即刻やめさせたいものです。

また,怒鳴る行為は,教師としての敗北宣言,
「私には,手立てがありません」
と言っているのと同じなのだということを心したいものです。

怒鳴る状態になる前に,「専手必笑」ですね。


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1時間半も,ゆっくりと話します。私よりも違う講座の方がいいような(笑)
授業づくり一日講座

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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