2016.01.27
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田んぼドッジボール

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

 寒さが厳しくなってきました。そのような時には,クラスのみんなでドッジボール!

取り組んでみませんか。

 

学級づくりの視点でのドッジボール

 子どもたちから大人気のドッジボール。ボール1個あれば,手軽に始めることができます。

そして,簡単に取り組めます。

 一般的には,長方形のコートを半分に仕切り,ラインを引いて行います。

競技としてのドッジボールとはせずに,学校で取り組むドッジボールですので,

学級づくりに活かしたルール作りにしたいものです。

 ボールは,柔らかいものを使用したいです。

わたしが勤める学校では,日本ドッジボール協会推薦球のミカサの

ソフトドッジボールを使用しています。他にも,モルテンやアディダスからも

販売されていますので,ご検討ください。

 ただスポンジのように柔らかすぎると,投げにくく,また,受け取りにくいです。

顔に当たっても,怪我をしにくい堅さがよいでしょう。

 さて,ドッジボールを学級づくりに活かすことを考えてみると,まず大前提に,

・全員が楽しめること

・どの子どもにもチャンスがあること

です。全員が楽しめることは,全員を100%を超える満足度にするのではありません。

わたしは,70~80%で十分だと考えています。

 どの子にもチャンスがあることとは,ボールを投げるチャンス,ボールを受け取る,

逃げるチャンスになります。

 「わたし,一回も投げなかった……。」

 「あの子ばっかり,投げてる。」

と,いった声は,あまり聞きたくありません。数名の上手な子どもがたくさん楽しんで,

そうでない子どもがあまり楽しめないルールだと,ドッジボールの値打ちも半減します。

だからこそ,学級で行うドッジボールは,

・みんなで取り組むから,楽しい

という雰囲気をつくりたいです。

 

 

田んぼドッジボール

 紹介するドッジボールは,「田んぼドッジボール」と呼んでいます。

私が初めて教師になった学校のドッジボールクラブでしていたルールです。

子どもたちから,

「楽しかった!」

という声をいつも,たくさん聞くことができるものです。 

 わたしが担任するクラスで一番人気のドッジボールです。

1年生から6年生まで,冬でも汗をかきながら,取り組むことができます。

 いつものあの子だけでなく,コートの隅にいる子どもが走り出します!

大人しい子が投げたボールが,上手な男の子を当てることもできるのです。

以下に,ルールを説明します。

 
 

「田んぼドッジボール」

(1) 4チーム作ります。
 
(2) ボールは,2~4個使います。高学年や慣れてくると,4個以上でも大丈夫です。
  ボールが増えることにより,ボールを投げるチャンスが増えます。
  もちろん,当てられるチャンスも増えます。
 
(3) ボールに当てられると,内野(いわゆるコート内)から外野(コートの外)へと出ます。
 
(4) 内野,外野は,上図のように,対応します。
  つまり,1のチームは,2.3.4のチームが相手チームになるのです。
  ドッジボールが苦手な子どもでも,後ろを向いていたり,横を向いていたりする
  上手な子を当てることができるというわけです。
 
(5) チームの全員が当てられたら,全滅で終了!となりますが,クラスで取り組むので,
  「登り棒をタッチしたら,チーム全員復活!」
  「鉄棒で,技を一つできたら,チーム全員復活!」
  という具合にします。そうすることで,時間内に,何度でも楽しめます。
  低学年で,「逆上がり2回」という条件を出していたら,できるようになった子どもが
  いました(笑)
 
(6) 勝敗は,全滅の回数が少ないチームが勝ちです。
  そして内野の人数です。
 
(7) 細かいルールは,学級に応じて,加えてください。たとえば,
  ・顔面セーフ
  ・攻撃されたボールを持っているボールで防ぐのは,セーフ。
  ・外野の人数。
  ・外野の人は,他チームの人を当てないと,内野に入れない。
  ・ボールを持っていられるのは,二秒以内。
  ・ボールを取った人が必ず投げる。
 
 低学年などでは,ビブスなどを着用して取り組むと,外野の場所なども分かりやすく
なるだけでなく,チーム意識が生まれます。
 
 

変化をつける 

 これらのドッジボールを定番の王様ドッジボール(チームの中で,王様を決め,
その子どもが当たれば,負け)にしたり,男女対抗にして,男の子のコートを
思い切り狭くしたりすることも可能です。
 
 ドッジボールで,寒い冬を乗り切り,クラスの雰囲気もぽっかぽかにしましょう。
 
 
 
 
 
 神戸でいっしょに,学びましょう!
 
  2016年3月27日(日)……神戸開催 講師 中尾繁樹先生・大江浩光先生
 
  2016年4月9日(土)……芦屋市開催 月刊「楽笑」4月号 講師 阪神教育サークル楽笑メンバー

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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