2026.08.23
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NIE全国大会(広島大会)に参加して

毎年、NIE(新聞活用)全国大会が各地で開かれています。
今年は戦後81年を迎える広島での開催でした。
広島を前回訪ねたのは27年前!
広島に着いたときにはずいぶん駅周辺の雰囲気が変わった気がしました。

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

27年ぶりの広島で平和について考える

 

広島平和記念公園から見た原爆ドーム

しかし、全く変わっていない…原爆ドームがそこにはありました。
今回の広島訪問では、新聞を活用した教育の研究会に参加するだけでなく、戦争や原爆についてもう一度学ぶことも目的の一つでした。そこで、全国大会前日に広島に入り、原爆ドームや平和資料館などを見学しました。
改めて戦争の悲惨さを感じ、これからも教師として子どもたちと戦争について学び、平和の実現について考えていかなければならないと強く思いました。

NIE全国大会(広島大会)での授業

大会で楽しみにしているのが、現地の授業を直に参観できることです。今年も広島県の2つの小学校の授業を参観しました。

一つは広島市立竹屋小学校5年生、もう一つは府中市立府中北小学校6年生の総合的な学習の授業でした。

授業のテーマは「ウェルビーイングな街づくりをするにはどうすればよいか?」「平和のバトンを未来につなぐには?」でした。
ウェルビーイングという現代的な課題、そして広島ならではの歴史的な課題を取り上げており、まさに新聞活用のよさを体現する実践となっていました。

授業を参観して、NIEの実践がこれまでとは変わってきていると感じました。
それは、新聞を単なる教材の一つとして活用するにとどまらず、普段からの新聞活用を生かし、新聞を読んだり作ったりする活動を一つの単元で包括的に行うことで、子どもたちの探究的な学習を豊かにしているということです。

課題のヒントを記事から得たり、新聞記者に記事について解説を受け、幸せや平和についての理解を深めたりするなど、新聞に関わる活動が随所に導入されるようになったと思います。
実際の授業では新聞そのものの活用はありませんでしたが、新聞を活用する中で身に付けた力が、活動のアクセルになっていることが感じられました。

自分の実践に生かす

今回、全国大会での授業を参観し、また、全国の実践者の先生たちと交流することで、たくさんの学びがありました。そこで得た学びを、今後の自分の実践に生かしていきたいと思いました。

これから、4年生の子どもたちとは社会科で「防災」や「地域の街づくり」などをテーマに学習を展開します。
防災に関しては、この夏休みに大きな台風が関東を襲いました。各地で大きな被害が出ました。
子どもたちはきっとニュースなどで台風の情報を見聞きし、自分でも強い雨風を経験したと思います。その経験を生かすため、台風被害を取り上げた新聞記事を使って社会科の授業を展開しようと思います。

また、地域の街づくりに関しても新聞が活用できます。特に、地域紙である埼玉新聞には、地域の街づくりに関する記事がたくさん掲載されています。
それらを子どもたちとスクラップしながら、継続的に学習を行っていきたいと思っています。

これらの実践で、私自身も新聞のよさを生かした実践をしたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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