教師の読書習慣の作り方〜誰もができる15分読書法〜
新年度に入り、新刊もたくさん出る時期です。あれもこれもと新刊を買うものの、部屋にはどんどん積まれていく。
「本は読もうと思うが、時間がない・・」
そうなれば、空いた時間や余裕ができた時に読もうとしがちです。では、どうやって、読書の習慣化を図ればいいのでしょうか。
今回は、私が実施している「15分読書法」を紹介します。この方法を述べるあたり、渡辺道治氏の『教師の仕事術』を参考にしました。
大阪府泉大津市立条南小学校 大橋 健太郎
15分読書法のやり方と基本の流れ
15分読書法とは、15分間でインプットとアウトプットを行う方法のことです。やり方は次の通りです。
①10分間読書をする。
②5分間、読んだことをノートに書く。
このように、10分間読書をして5分間まとめます。これを毎日続けます。ここで大事なことは、1冊の本を確実にアウトプットしていくことです。
そのための習慣です。ただし、習慣にするために難しいのは、「続けること」です。実は、続けることには秘策があります。そのことについて、次から述べていきます。
読書習慣を作る3日・3週間・3カ月
渡辺道治氏は目標を達成するためには、3つの敵があると述べています。その敵は、「行動の壁、継続の壁、マンネリの壁」です。
まず、第1の敵は行動の壁です。行動の壁の目安は「3日」としており、この第1の壁で9割が脱落すると書かれています。
次に、第2の敵は継続の壁です。継続の壁の目安は、「3週間」です。ここでのポイントは適度な負荷です。
最後に、マンネリの壁です。マンネリの壁の目安は、「3ヶ月」です。ここでのポイントは、「緊張場面を設定し、悔しさや足りなさをあえて体験させる」ことです。
このようにして、3日、3週間、3ヶ月という時間を目安にし、習慣を勝ち取ることができるとされています。
私が特に意識したのは行動の壁と、継続の壁です。次は、実際の取り組みを紹介します。
行動の壁を越える目標の可視化
渡辺道治氏は、以下のように述べています。
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目標を紙に書き出して、目に触れるところに貼ること(目標の可視化)
手帳やカレンダーにできたことを記録すること(積み重ねの可視化)
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私が実施していたことは、
・読書ノートを作り、最初のページに目標と目的を書いていた
・曼荼羅チャートに読書の目標を書き、携帯のトップ画面にしていた
・毎朝、読書ノートを開くときに、目標と目的を見ていた
この3つに自然と取り組んでいました。一番大切にしたのは、何のためにするのか、どんな目標で進めるかを確認できるようにしたことです。そのために、曼荼羅チャートも作り、目標と目的を書いていきました。
積み重ねの可視化はどうでしょうか。
・読んだ日付をノートの最初にページ記載する
・読んだ後のアウトプット時間を使い、内容を書いていく
この二つに取り組みました。日付は継続の可視化です。目に見えることで、自分の成果を感じるようになりました。
もう一つが量の可視化です。読んだ内容の記録をとることで、自分の読書で得た知識量を確認できるからです。
このようにして、行動の壁を乗り越えていきました。
継続の壁を越えるちょいむず設定
継続の壁のポイントは、負荷のデザインです。これは、ヴィゴツキーの最近接領域の話と似ていると思います。つまり、ちょうどよい難度が必要ということです。私の中では、その領域を「ちょいむず」としました。この少しの加減が難しい・・。だから、私は次のように取り組みました。
①最初の3日間は6分読んで4分のアウトプットタイムをとる
②3日間できたら、8分読んで5分のアウトプットタイムをとる
③さらに1週間できたら、10分読んで、5分のアウトプットタイムをとる
このように、少しずつ時間を伸ばしました。伸ばすタイミングは、自分の生活リズムに合わせていきました。
また、読む時間も2分間ずつ増やしました。その増やすタイミングは、「もうちょっと読めるかな、読みたいな」と思うようになってからです。
まさにここが、ちょいむず設定です。やれるかなと自信が自分の中で芽生えたタイミングで増やしたということです。
15分読書法で気づいたこと
本書を通して、自分の設定したことが、実は行動の壁とマンネリの壁をクリアする原動力になっていたと分かりました。以前の私は、「読書をする!」となっても、空いた日に空いた時間だけでした。そのため、読書の習慣がありませんでした。
しかし、ちょっとした工夫と方法でこんなに続けることができるんだと実感しました。
今回、続いているポイントとしては、行動の壁を撃破するための目標の可視化と積み重ねの可視化、マンネリの壁を撃破するためのちょいむず設定でした。
読書習慣を作るために、試してみてはいかがでしょうか。

大橋 健太郎(おおはし けんたろう)
大阪府泉大津市立条南小学校、kyoso's サークル所属、国語教育 大阪探究の会所属
「こどもの思考が生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。
子どもたちが教えてくれたこと、子どもの姿から学んだことを読者の皆様と共有していければと考えています。
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