多忙な教師でも続けられる授業の振り返り方法〜写真と一言でできる振り返り編〜
前回までは、「児童との関わり」や「つながり」をテーマに書かせていただきました。
今回は、忙しい教師でも続けられる振り返り方法についてです。
大阪府泉大津市立条南小学校 大橋 健太郎
はじめに 〜多忙な教師のための授業の振り返り~
教員の仕事は、これでよしというものはありません。一つ仕事が終われば、また次の仕事がやってきます。仕事の内容もさまざまです。事務処理のような仕事もあれば、保護者対応、授業準備、行事の準備と、一人でこなす量はとても多いと言ってもよいでしょう。その中で、授業や学級経営は綿密に計画をしても、「やりっぱなし」ということが多いのではないでしょうか。教師は日々のことを振り返り、明日への取り組みに繋げたいものです。しかしながら、私たちは、振り返る方法を指導されていません。では、どうやって振り返っていけばよいのでしょうか。
そこで、今回から2回にわたり、私が過去に実践したことや現在、実践している振り返りをご紹介したいと思います。
なぜ、振り返りが必要なのか
授業の中で、子どもたちに振り返りを書かせることは、多くの先生方も経験があるはずです。
あるとき、児童から
「先生、どうして、振り返りを書くのでしょうか」
と聞かれたら、なんとお答えになりますか。
「成績をつけるためだよ」
と答えますか。
それとも、他の答えを頭に浮かべているでしょうか。
私は、「自分のできたこと、できなかったことを言葉にするためだよ」と、伝えます。
もちろん、ほかにも目的があるかもしれません。
「みんなの考えたことを知りたいから」
「今日学習した内容を理解しているかどうか確かめるから」
「明日への成長につなげるため」
子どもたちの振り返りも、きちんと目的をもつことで意味をもつはずです。
では、教師が振り返る目的はなんでしょうか。私は大きく分けて2つあると思います。
1つ目は、今日の成果です。うまくいったことを言葉にすることで、今日の取り組みのよさが見えてきます。
2つ目は、今日の課題です。児童との関わりや授業の展開など、立場によって取り組むことは違いますが、少なくとも、うまくいかなかったことはあるはずです。ここでは、明日への課題を出していきます。
では、成果と課題を見る「タイミング」「時間」「方法」は、どうすればよいでしょうか。
ちょいポイント①〜教師のための振り返りのタイミング〜
振り返ることが大切だとわかっているものの、振り返ることができない。
なんてこともあると思います。「はじめに」も書きましたが、教師の仕事はどんどん増えていきます。予定通りに仕事をしていても、保護者対応や生活指導対応などが入れば、優先順位は変わります。
そこで、まずポイントになるのが、タイミングです。一番のオススメは、授業後に子どもたちが帰ったらすぐに取り掛かることです。空き時間があれば、授業後に取り組むこともできますが、担任の場合、すぐに取り掛かることはできないかもしれません。その場合は。児童が下校をしたら、先に取り組むことです。
私も、下校後に振り返りを行ってます。その利点は、明日の授業準備に役立つからです。児童が下校してから振り返ることで、明日の授業で気をつけることや、課題への修正がしやすくなります。
ちょいポイント②〜15分で続ける教師の振り返り習慣〜
次は時間のことです、振り返る内容が細かければ細かいほど、時間はかかります。そのため、あらかじめ時間を決め、教科も絞ることをお勧めします。終わりが見えないものは続けることができないからです。
また、教科を絞ることで、専門性も身につきます。その教科から派生して、他の授業に生かすことも増えてくるはずです。
時間に制限を設け、教科を絞ることで、日々、振り返ることが可能になります。
ちょいポイント③〜写真と一言でできる授業の振り返り〜
一番取り掛かりやすいのが、板書の写真と一言を書く振り返りです。この場合の「一言」とは、印象に残っている言葉や、子どもたちの良かったところです。成果と課題をはっきりさせるために、一言添えることがポイントです。
また、写真で残すと、イメージ記憶として残ることになります。イメージ記憶だと覚えていることも多いため、写真」添えると効果が上がります。
振り返りを続けるために〜教師が無理なく続ける工夫〜
振り返りの一番の難しさは、「続けること」です。最初は気持ちよく書いていたものの、ついつい忘れてしまったり、後回しになったりするものです。
そんなときは、少しばかり逃げ道を考えることもよいです。例えば、「2日間はできなくてもよいが、3日目には必ずする」という方法もあります。三日坊主だけは避け、自分の生活にあった、続けられる方法を模索していきましょう。

大橋 健太郎(おおはし けんたろう)
大阪府泉大津市立条南小学校、kyoso's サークル所属、国語教育 大阪探究の会所属
「こどもの思考が生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。
子どもたちが教えてくれたこと、子どもの姿から学んだことを読者の皆様と共有していければと考えています。
同じテーマの執筆者
-
兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
-
帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師
-
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
-
さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
-
兵庫県姫路市立坊勢小学校 教諭
-
岡山県教育委員会津山教育事務所教職員課 主任
-
福岡市立千早西小学校 教頭 今林義勝
-
大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) -
大阪府公立小学校 主幹教諭・大阪府小学校国語科教育研究会 研究部長
-
戸田市立戸田第二小学校 教諭・日本授業UD学会埼玉支部代表
-
佛教大学大学院博士後期課程1年
-
小平市立小平第五中学校 主幹教諭
-
西宮市立総合教育センター 指導主事
-
明石市立高丘西小学校 教諭
-
木更津市立鎌足小学校
-
北海道公立小学校 教諭
-
東京都東大和市立第八小学校
-
東京学芸大学附属大泉小学校 教諭
-
愛知県公立中学校勤務
-
大阪大谷大学 教育学部 教授
-
東京都品川区立学校
-
岡山県赤磐市立桜が丘小学校 指導教諭
-
神奈川県公立小学校勤務
-
寝屋川市立小学校
-
明石市立鳥羽小学校 教諭
-
仙台市公立小学校 教諭
-
東京都内公立中学校 教諭
-
目黒区立不動小学校 主幹教諭
-
東京都公立小学校 主任教諭
-
尼崎市立小園小学校 教諭
-
千代田区立九段中等教育学校
-
埼玉県公立小学校
-
岡山県和気町立佐伯小学校 教諭
-
合同会社Toyful Works 代表社員・元公立小学校教員
ご意見・ご要望、お待ちしています!
この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)
この記事に関連するおススメ記事
「教育エッセイ」の最新記事













アグネスの教育アドバイス
映画と教育
震災を忘れない





































この記事をクリップ
クリップした記事
ご意見・ご要望





