もっと気軽にオンラインを♪
全国的に学校再開が進み、通常通りの日課で授業を行っている学校も増えてきました。そんな中でも、休校中の試みの活用や第二波への備えとして、オンラインでの学びのサポートを継続している学校も多いと思います。他方、「オンラインは疲れる」「対面の授業のようにいかない」といった声も聞かれ、せっかく生徒も教員もオンラインへのハードルが下がったのに、もったいないと感じる部分もあります。
前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭 山形県立米沢東高等学校 教諭 高橋 英路
マイクOFF、カメラOFFで♪
ということで、オンライン講座でオススメなのは、何といっても「マイクOFF、カメラOFF」ではないでしょうか??確認のため、最初だけカメラONというのもアリでしょうが、その後はOFFで気楽にラジオ感覚で聴くと、疲れは全然違います。場合によっては他の作業をしながら聴くこともできますし、自分の姿が他人に見られる心配もないのでだいぶ楽になります。私自身、オンラインの様々な講座に参加してみましたが、「マイクOFF、カメラOFF」で、本当にラジオを聴いているような状態で受講させていただいたものも多数あります。もちろん、カメラOFFではまったく聴いていないのでは?といった心配もあるとは思いますが、そこは事後の試験やレポート等の評価のあり方でフォローできるはずです。
「マイクOFF、カメラOFF」の参加を寂しいな~と言わず、そういう気楽な参加もOKな講座だよ!と逆にPRできるくらいが良いのではないかと思います。
軽装OK☆
ということで、服装の制約がなくなることで参加のハードルも下がりますし、参加時の緊張感もグッと下がるのではないでしょうか。
オフラインをそのままはムリ!
おそらく今は、あちこちでオンライン講座が開催されており、オフラインのメリット・デメリット、オンラインのメリット・デメリットが共有されていると思います。なので、「オンラインだからこれはやらない」「オンラインだからこれはやる」といった工夫が見られるようになっているはずです。例えば、講師からの一方的な説明はオンラインでもオフラインでもできるわけですが、参加者間の活発なディスカッションなどは感染予防の観点から難しいかもしれません。そこで、オンラインではそういったディスカッションに重点を置いて実施し、単なる説明の時間は短くするといった具合です。
このように、オンラインとオフラインのそれぞれの特徴を踏まえた講座を考えていくことが重要だと思います。
冒頭にも書きましたが、休校期間中の様々な工夫により、生徒も教員も、オンラインへのハードルがだいぶ下がっています。これまでオンラインなんて全く興味のなかった層までも、積極的に取り組もうとしています。このチャンスを逃さず、第二波が来ても来なくても、オンラインでの学びのサポートがどんどん活用されていけば良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの学校での、気軽なオンライン参加のための工夫があれば、ぜひ、教えてください!
高橋 英路(たかはし ひでみち)
前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭
クラス担任と、地歴科で専門の地理を中心に授業を担当。生徒達の「主体的・対話的で深い学び」が実現できるよう、p4c(philosophy for children)やKP(紙芝居プレゼンテーション)法などの手法も取り入れながら日々の授業に取り組んでいます。
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