2020.07.02
もっと気軽にオンラインを♪
全国的に学校再開が進み、通常通りの日課で授業を行っている学校も増えてきました。そんな中でも、休校中の試みの活用や第二波への備えとして、オンラインでの学びのサポートを継続している学校も多いと思います。他方、「オンラインは疲れる」「対面の授業のようにいかない」といった声も聞かれ、せっかく生徒も教員もオンラインへのハードルが下がったのに、もったいないと感じる部分もあります。
前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭 山形県立米沢東高等学校 教諭 高橋 英路
マイクOFF、カメラOFFで♪
オンラインでの講座を受ける際、画面をずっと注視して集中するのは非常に疲れます・・・。自分の表情も画面上で確認できるので、オフラインの講座以上に集中したり、自分の表情や姿勢を気にしたりしているのかもしれません。また、高校生の場合はパソコンよりも画面の小さいスマホで接続している生徒も多いです。家庭にパソコンがあったとしても、休校や在宅勤務で家族が同時に家にいれば、1人が1日中占有するわけにはいきません。同じパワーポイントの資料でも、パソコン画面で見るのと、スマホ画面で見るのとでは、見やすさがまったく違うと思います。
ということで、オンライン講座でオススメなのは、何といっても「マイクOFF、カメラOFF」ではないでしょうか??確認のため、最初だけカメラONというのもアリでしょうが、その後はOFFで気楽にラジオ感覚で聴くと、疲れは全然違います。場合によっては他の作業をしながら聴くこともできますし、自分の姿が他人に見られる心配もないのでだいぶ楽になります。私自身、オンラインの様々な講座に参加してみましたが、「マイクOFF、カメラOFF」で、本当にラジオを聴いているような状態で受講させていただいたものも多数あります。もちろん、カメラOFFではまったく聴いていないのでは?といった心配もあるとは思いますが、そこは事後の試験やレポート等の評価のあり方でフォローできるはずです。
「マイクOFF、カメラOFF」の参加を寂しいな~と言わず、そういう気楽な参加もOKな講座だよ!と逆にPRできるくらいが良いのではないかと思います。
ということで、オンライン講座でオススメなのは、何といっても「マイクOFF、カメラOFF」ではないでしょうか??確認のため、最初だけカメラONというのもアリでしょうが、その後はOFFで気楽にラジオ感覚で聴くと、疲れは全然違います。場合によっては他の作業をしながら聴くこともできますし、自分の姿が他人に見られる心配もないのでだいぶ楽になります。私自身、オンラインの様々な講座に参加してみましたが、「マイクOFF、カメラOFF」で、本当にラジオを聴いているような状態で受講させていただいたものも多数あります。もちろん、カメラOFFではまったく聴いていないのでは?といった心配もあるとは思いますが、そこは事後の試験やレポート等の評価のあり方でフォローできるはずです。
「マイクOFF、カメラOFF」の参加を寂しいな~と言わず、そういう気楽な参加もOKな講座だよ!と逆にPRできるくらいが良いのではないかと思います。
軽装OK☆
オンラインの魅力は、いつでも、どこでも気軽に繋がれることです。家にいながらオンライン講座の受講に際して、スーツや制服に着替えるなどというのはけっこう酷ですよね・・・。そうした中で、服装にこだわらずに参加できる講座は気軽で参加しやすいと思います。また、個人的な事情ですが、私の場合、壁紙の色などの事情でバーチャル背景がうまく映り、静かにビデオ通話できる場所としてベストなのは寝室のベッドの上なんです。そうなると寝転がって参加することになりますので、スーツというのは避けたいものです。そもそもバーチャル背景を使っている時点で、服装だってバーチャルで良いのでは?と思うわけですが・・・。
ということで、服装の制約がなくなることで参加のハードルも下がりますし、参加時の緊張感もグッと下がるのではないでしょうか。
ということで、服装の制約がなくなることで参加のハードルも下がりますし、参加時の緊張感もグッと下がるのではないでしょうか。
オフラインをそのままはムリ!
「オフラインでやってることの半分もできなかった!」などといった声を聞きますが、オンライン講座とオフライン講座は別物として捉える必要があると思います。オフラインでやってる内容をそのままカメラを通してオンラインで伝えるのは無理があり、そのような考えでオンライン講座をやると、オフライン(対面)の劣化版にしかならないと思います。主催側がオンライン講座に慣れていないと、オフラインでやってきたことをそのまま配信しようとして失敗するのだと思います。
おそらく今は、あちこちでオンライン講座が開催されており、オフラインのメリット・デメリット、オンラインのメリット・デメリットが共有されていると思います。なので、「オンラインだからこれはやらない」「オンラインだからこれはやる」といった工夫が見られるようになっているはずです。例えば、講師からの一方的な説明はオンラインでもオフラインでもできるわけですが、参加者間の活発なディスカッションなどは感染予防の観点から難しいかもしれません。そこで、オンラインではそういったディスカッションに重点を置いて実施し、単なる説明の時間は短くするといった具合です。
このように、オンラインとオフラインのそれぞれの特徴を踏まえた講座を考えていくことが重要だと思います。
冒頭にも書きましたが、休校期間中の様々な工夫により、生徒も教員も、オンラインへのハードルがだいぶ下がっています。これまでオンラインなんて全く興味のなかった層までも、積極的に取り組もうとしています。このチャンスを逃さず、第二波が来ても来なくても、オンラインでの学びのサポートがどんどん活用されていけば良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの学校での、気軽なオンライン参加のための工夫があれば、ぜひ、教えてください!
おそらく今は、あちこちでオンライン講座が開催されており、オフラインのメリット・デメリット、オンラインのメリット・デメリットが共有されていると思います。なので、「オンラインだからこれはやらない」「オンラインだからこれはやる」といった工夫が見られるようになっているはずです。例えば、講師からの一方的な説明はオンラインでもオフラインでもできるわけですが、参加者間の活発なディスカッションなどは感染予防の観点から難しいかもしれません。そこで、オンラインではそういったディスカッションに重点を置いて実施し、単なる説明の時間は短くするといった具合です。
このように、オンラインとオフラインのそれぞれの特徴を踏まえた講座を考えていくことが重要だと思います。
冒頭にも書きましたが、休校期間中の様々な工夫により、生徒も教員も、オンラインへのハードルがだいぶ下がっています。これまでオンラインなんて全く興味のなかった層までも、積極的に取り組もうとしています。このチャンスを逃さず、第二波が来ても来なくても、オンラインでの学びのサポートがどんどん活用されていけば良いと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの学校での、気軽なオンライン参加のための工夫があれば、ぜひ、教えてください!

高橋 英路(たかはし ひでみち)
前 山形県立米沢工業高等学校 定時制教諭
山形県立米沢東高等学校 教諭
クラス担任と、地歴科で専門の地理を中心に授業を担当。生徒達の「主体的・対話的で深い学び」が実現できるよう、p4c(philosophy for children)やKP(紙芝居プレゼンテーション)法などの手法も取り入れながら日々の授業に取り組んでいます。
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