2019.10.15
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学級づくりと授業づくりは車の両輪!?

学級づくりと授業づくりは車の両輪のようなものとはよく言われたものです。       
初回は、この言葉について触れながら私なりの授業をする上での大前提事項を公開させていただきます。

明石市立錦が丘小学校 教諭 川上 健治

みなさん初めまして。全9回で私なりの国語科における授業観について書かせていただきます。第1回目の今回は、私の授業の大前提になる学級づくりについて少し触れさせていただきます。

さて、昔から「学級づくりと授業づくりは車の両輪のようなものだ」という言葉があります。学級づくりをしていきながら授業づくりをしていき、また授業づくりをしながら学級づくりをしていくという意味でしょうか。たしかに的を射た表現だと思います。そして、それが理想だとも思います。しかし、ここ最近は「学級づくりと授業づくりは両輪」という感覚ではなく、学級づくりありきの授業づくりだという考えに至るようになりました。私は「だれもが安心して授業に参加できる」「だれもが学び合える」授業を日々心掛けて授業をおこなっています。こういう授業を目指せるのも、まずは「学級づくり」ができていないと成り立ちません。つまり、理想の授業をしたいならば4月は徹底して学級をつくり、子ども達との関係を築くことが必要不可欠です。中村健一さん著書の『ブラック学級開き(明治図書・2018)』にも、
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4月1ヶ月の死ぬ気のがんばりは、残り11ヶ月を楽に過ごすための投資である。12ヶ月ずっとキツイよりも、1ヶ月だけキツイ方がいいではないか。
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とあります。横の関係が希薄な学級では、学び合いも決して行うことができません。最近よく耳にする「主体的・対話的で深い学び」の実現などありえません。だからこそ、私は4月に死ぬ気で学級を「群れ」から「チーム」にすることに全力を注ぎます。もちろん、この間は、思うように授業は進みません。そして、進まなくてもいいとも思っています。問題が起これば授業時間でも全員で話し合います。そういうことを繰り返し(もちろんこれだけでチームになるはずもありませんが)、学級をチームにしていくことで、理想の授業を展開できるスタートラインに立つことができると考えています。だから、4月は「学級づくりと授業づくりは車の両輪」ではなく、あくまで「学級づくり」が最優先なのです。土台が整ったら、あとは授業研究をし、自分の目指す授業を心置きなく子ども達に提供することができます。
次回は、国語科の授業研究の部分に焦点をあてていきたいと思います。

川上 健治(かわかみ けんじ)

明石市立錦が丘小学校 教諭
クラスの全員が楽しく学び合い「分かる・できる」ことを目指して日々授業を考えています。また、様々な土台となる学級経営も大切にしています。

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