2019.07.20
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「一番伝えたいことを話す力をつけるために」

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

社会科新聞を作る

3年生の国語科の学習で「すじみちを通して伝えよう」という単元があります。自分の一番伝えたいことを分かりやすく発表できる力をつけさせることが目指されています。教科書では、自分の宝物について発表するためのメモや構成表を作って発表原稿を書き、友達に発表をする例が載せられています。

今回の学習では、児童が学習意欲をさらに高められるように、そして学習を円滑に進められるようにするため、社会科との連携を図ることにしました。児童は5月にさいたま市にある「大宮盆栽美術館」を訪ね、さいたま市の伝統産業である盆栽について学習をしました。盆栽の歴史や育て方から、盆栽の見方などについて美術館の方に解説をしていただきました。そして、学校に戻ってからさらに調べたいことを深掘り、美術館の方に手紙で質問をしたりしました。その成果を生かして、「盆栽新聞」を作りました。
児童は普段から新聞を活用して学習をしているので、新聞にまとめることが大好きです。盆栽について知りたいと思ったことや調べて分かったことを、「見出し」「絵」「文」の構成で新聞にまとめることができました。

社会科新聞を国語に生かす

社会科で作成した新聞を生かして、国語科の授業も進めていきました。作成した新聞を使って友達に盆栽について分かったことの中から一番伝えたいことをしっかりと伝えるという視点で学習を行いました。

児童は、発表するためのメモや構成表を丁寧に作って発表原稿を作ることができました。クラスの中には、書くことが苦手な児童が何人かいますが、社会科見学の内容を題材にしているので教師の私も児童へ助言がしやすいと感じました。また、友達同士でもアドバイスし合うことができていました。

発表会でも児童は社会科見学という共通の経験をしているので、友達の発表を真剣に聴いていました。そして、友達の発表に対して質問や感想もたくさん出すことができました。

今後の活動にさらに生かしていく

今回、国語の学習と社会科の学習を連携させることで大きな成果がありました。児童は今回学んだ、発表原稿の作り方や発表の仕方などを生かして、他の教科等でも伝えたいことを効果的に伝える工夫をしていけると思います。

次は、2学期のお菓子工場や人形工業への社会科見学があります。今度は、また国語の学習と連携させ、伝えたいことを書く活動に生かしていきたいと考えています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立海老沼小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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