2018.09.29
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実習生の指導を終えて

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

実習生を受け持つにあたって

 ここ数年、毎年のように教育実習生の指導を担当させていただいています。実習生が希望を胸に教室に来られるのをいつも楽しみにしています。そして、大変短い期間に、子どもたちと一生懸命に触れ合い、たくさんの学びを得て帰る姿を見送るのが大きな喜びとなっています。今回も、小学校教員を目指して努力をしている実習生の指導を担当しました。

 最初に実習生に伝えることが2つあります。1つ目は、教師の仕事を全体的に見てほしいということです。兎角、実習生は授業づくりのみに力を入れすぎてしまうことがあると感じています。もちろん教師の一番の仕事は授業ですので教材研究に時間を割くのは大切です。しかし、教師の仕事は授業だけではなく、朝の校庭へのライン引きなどの活動準備や様々な会議、そして、児童への対応や保護者対応など、多岐に渡っています。そのすべてを学ぶことはできませんが、教師が1日にどのように仕事をしているのかを学んでほしいと思っています。そのために、私は事前に実習生に打ち合わせに来てもらい、事前に教材研究を十分に準備してから実習に来ていただいています。

2つ目は、児童とたくさんかかわってほしいということです。児童は授業中に見せる姿と、休み時間やそのほかの時間で見せる姿で違う場合があります。また、休み時間には普段できないよう話を聞けたり、児童の新たな一面に気がつけたりすることもあります。そのようなことをぜひ感じてほしいと思っています。

実習生から学ぶ

 実習生の授業が始まると、私はその補助をしながら、自分も児童の立場で授業を受けることにしています。実習生の授業について感じたことをメモしながら、児童の様子にも目を向けます。すると、普段はあまり集中していないと思っていた児童が、考えを書く活動では大変集中していることに気がついたり、逆にいつもきちんと授業を受けている児童が、あまり解説のような話には関心をもって聞いていないことに気がくこともあります。普段は授業をしているので気がつかないこともたくさんあり、私自身大変勉強になりました。

 また、授業に関しても、実習生の授業について気がついたことをメモしながら、自分の普段の授業について振り返ることができました。「ペアやグループで話し合いを入れるととても児童が生き生きとしている」など、これから活動に取り入れていきたい新たな気づきがありました。

私自身も気持ちを新たに

 実習生の姿を数週間見て、私自身教師としての思いを新たにできた気がしました。私は今年度で教員生活20周年になりました。よい意味で、教員の仕事に慣れて、仕事をこなせるようになってきました。しかし、若いころのがむしゃらさを失ってきてしまっているとも思います。若いころの情熱を思い出し、私もさらに子どもたちと頑張っていきたいと感じました。

(写真は実習生の授業への気づきをメモしたノートです。)

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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