2018.07.10
自分たちで学ぶ力を育てるために
主体的・対話的に学んでいく際、どのような場をつくることで深い学びへとつなげていくことができるでしょうか。子どもたち自身が意識をすることで、場の在り方は大きく変わります。
京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介
「主体的・対話的で深い学び」
もう何度聴いたか分からない言葉ですね。
皆さんもこの言葉をもとに授業の在り方を考えたことがあるのではないでしょうか。
・グループ学習
・ジグソー型学習
・ワールドカフェ
など、対話を促す場づくりはたくさんありますが、
これらが単なる「方法」であれば「方法」で終わってしまいます。
「『対話』が大事だから・・」
といって、単にグループ学習を増やしても、
ただ話しているだけで、「深い学び」にはつながりません。
・考えたくなる「問い」
・聴き合える信頼関係
と同時に、「自分たちでこうした場をより良くしよう」という思いが大切になります。
最近、学級の子がこんなふり返りを書いてきました。
「私は、最近、班での交流の仕方が気になっています。
だれかとだれかがかたまってしゃべっていないか、みんな話せているかなどです。
何か私の班では先に話をし出すのがいつも私で、
みんなぼーっとしていることもあるし、話がつながらないことがあります。
しかも、班の中にさらに班ができて、学ぶことが少なくなってきていることがあるので、
別に「誰が」と問わずみんなが話したいことを少しずつ話せるようにしたいなぁと思いました。
なので次からは「○○はどう思ってる?」と聴いて、輪をつくりたいと思いました。」
グループで学ぶことについて子ども自身がふり返っています。
グループで学ぶ場をより良いものにしたいという思いが見えてきます。
言いたい人や言える人だけが意見を言うのではなく、
「○○はどう思う?」と意見を振ってみんなで考えることの大切さについて考えています。
この子だけでなく、多くの子どもたちが自分たちの学び方についてふり返っています。
これまでにグループで学び合うことが「深い学び」につながった実感があるからこそ、
より「深い学び」にしていくためにできることを見つけていこうとします。
いきなり個人でふり返るようにはなりません。
学級全体でもこうしたふり返る場を何度もつくってきたからこそ、
個人でも考えようとするようになりました。
「主体的・対話的で深い学び」の主役は子どもたちです。
だからこそ、自分事に捉えられるような場をつくりたいものです。
「方法」が教師にとっての「方法」で終わらず、
子どもたちにとってより良い場をつくるためのものにしたいですね。
もし「うまくいかないな?」と思ったら、
子どもたちと一緒に考えることをおすすめします。
大切なことは子どもたちが1番知っています。教えてくれます。
私自身も、これからも子どもたちとこうした場をつくっていけるようになりたいです。
もう何度聴いたか分からない言葉ですね。
皆さんもこの言葉をもとに授業の在り方を考えたことがあるのではないでしょうか。
・グループ学習
・ジグソー型学習
・ワールドカフェ
など、対話を促す場づくりはたくさんありますが、
これらが単なる「方法」であれば「方法」で終わってしまいます。
「『対話』が大事だから・・」
といって、単にグループ学習を増やしても、
ただ話しているだけで、「深い学び」にはつながりません。
・考えたくなる「問い」
・聴き合える信頼関係
と同時に、「自分たちでこうした場をより良くしよう」という思いが大切になります。
最近、学級の子がこんなふり返りを書いてきました。
「私は、最近、班での交流の仕方が気になっています。
だれかとだれかがかたまってしゃべっていないか、みんな話せているかなどです。
何か私の班では先に話をし出すのがいつも私で、
みんなぼーっとしていることもあるし、話がつながらないことがあります。
しかも、班の中にさらに班ができて、学ぶことが少なくなってきていることがあるので、
別に「誰が」と問わずみんなが話したいことを少しずつ話せるようにしたいなぁと思いました。
なので次からは「○○はどう思ってる?」と聴いて、輪をつくりたいと思いました。」
グループで学ぶことについて子ども自身がふり返っています。
グループで学ぶ場をより良いものにしたいという思いが見えてきます。
言いたい人や言える人だけが意見を言うのではなく、
「○○はどう思う?」と意見を振ってみんなで考えることの大切さについて考えています。
この子だけでなく、多くの子どもたちが自分たちの学び方についてふり返っています。
これまでにグループで学び合うことが「深い学び」につながった実感があるからこそ、
より「深い学び」にしていくためにできることを見つけていこうとします。
いきなり個人でふり返るようにはなりません。
学級全体でもこうしたふり返る場を何度もつくってきたからこそ、
個人でも考えようとするようになりました。
「主体的・対話的で深い学び」の主役は子どもたちです。
だからこそ、自分事に捉えられるような場をつくりたいものです。
「方法」が教師にとっての「方法」で終わらず、
子どもたちにとってより良い場をつくるためのものにしたいですね。
もし「うまくいかないな?」と思ったら、
子どもたちと一緒に考えることをおすすめします。
大切なことは子どもたちが1番知っています。教えてくれます。
私自身も、これからも子どもたちとこうした場をつくっていけるようになりたいです。
若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)
京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。
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