2018.04.29
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児童の興味関心を継続させるために!

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当 菊池 健一

児童の書いた新聞を掲示

 防災教育を国語の学習で行ったみたいと、今回担任する3年生で実践を行いました。その実践について、「学びの場.com」の「震災を忘れない」のコーナーで紹介していただいています。
https://www.manabinoba.com/shinsai/017313.html
 この学習を通して、児童は自分たちが学校にいる際に大地震が起こったらどのように行動すればよいかを理解することができました。被災地を取材した新聞記者や地域で活躍する防災士の方にも授業に協力していただいたため、児童は震災について自分事として捉え、主体的に活動することができました。その成果として、児童が防災について調べたことをまとめた『防災新聞』が出来上がりました。

 児童はこれまで「学校のみんなが地震の時に身を守れるようにしよう」という目的をもって活動してきました。そこで、出来上がった新聞を学校の全員が毎日通る場所に掲示することにしました。掲示された新聞を見て、いろんな感想が聞かれました。

「ダンゴムシポーズって何だろう?」

「マットで頭を守るなんて考えなかった。」

「ガラスが落ちてくる危険があるんだね。」

そんな感想を聞くたびに、児童は自分たちが行った活動が大変価値のあることであることが分かり、うれしそうでした。

児童の興味関心を継続させるために!

 国語科を通した防災学習の授業は終了しました。しかし、これで学習は終わりではありません。これから、児童がさらに生活の中で防災について考えていけるようにする必要があります。そこで、引き続き震災関連の資料掲示を行うことにしました。

 埼玉県内にある新聞販売店の方で、毎年新聞に掲載される震災関連の記事をスクラップし、様々な学校へ寄贈されている方がいます。その方に、資料を提供していただき、震災関連の新聞記事を掲示しました。その資料を見ると、この1年間で東日本大震災の被災地が今どのような状態なのかを知ることができます。また、復興がまだまだ進んでいると言えない状態にあることも理解できます。児童は防災に関する学習をしているので、資料を見る目も違います。自分が学習したことをもとにして記事を読んだり、見たりすることができていました。きっと、これからも震災関連の新聞記事に積極的に触れていくと思います。

 もう一つは、教師が視察してきた被災地に関する資料の掲示です。私は昨年の11月に、津波で大きな被害を受けた石巻や南三陸町を訪ねました。その中で、一番印象に残ったのが、津波で84人の児童と教職員が亡くなった、石巻市立旧大川小学校校舎を訪ねたことです。その校舎の写真やそこで被災者の方にお話を伺ったことなどをまとめて掲示しました。児童はまだ中学年ですので、児童に合わせた掲示をしました。

 もうすぐ、7回目の3月11日をむかえます。3月12日には11日の新聞を児童と一緒にスクラップする予定です。そして、児童と感じたことや考えたことを話し合ってみたいと思っています。

菊池 健一(きくち けんいち)

さいたま市立植竹小学校 教諭・NIE担当
所属校では新聞を活用した学習(NIE)を中心に研究を行う。放送大学大学院生文化科学研究科修士課程修了。日本新聞協会NIEアドバイザー、平成23年度文部科学大臣優秀教員、さいたま市優秀教員、第63回読売教育賞国語教育部門優秀賞。学びの場.com「震災を忘れない」等に寄稿。

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