2018.02.06
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3学期! 卒業を目前に③

6年生の3学期。これまで

『"100日"日記』の準備について(1月3日記事)と

毎日続けるためには(1月19日記事)について紹介してきました。


シリーズ最終回。
今回は『"100日"日記』の先生のコメントの書き方についてです。

どうぞよろしくお願いいたします。

大阪市立堀江小学校 主幹教諭   (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) 川村幸久

◆どのようなコメントを書くのか◆

毎日返却するには、スピードが大事!

"100日"日記のコメントを書く時に、どのようなことを意識するといいのかについてです。
毎日返却することを考えると、先生のコメントを書くスピードが大切です。
しかし、ただコメントを書くのが速くても、子供と心を通わせてコメントを書かないことには、日記をしている意味がありません。

コメントをするポイントは2つ。
●思ったことを素直に書くこと
日記や子供の考えたコーナーの思ったことをそのまま感想として書きます。

●子供の質問に答えること
子供からの質問がある場合は、それに答えるように書きます。



◆子供のよい所をほめる手立てとしてのコメント◆

自分の気持ちをラブレターのように書く

上の2つ以外に、意識していたコメントを書く方法の1つは、
●日記を通して子供をほめるということ
子供がその日や前の日に頑張っていたことを日記のコメントでほめて伝えます。
(直接日記の内容とは関係ない場合が多い)
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例えば、
・今日の卒業式の練習の〇〇さんの立ち姿、とてもかっこよかったです。いつもみんなの見本を見せてくれてありがとう。〇〇さんの卒業に対する意気込みを感じます。

・今日の社会の時間に、自分の意見を積極的に言うことができるようになってきましたね。〇〇さんは、この1年で大きく成長しましたね。先生はとてもうれしいです。

・隣の〇〇さんがわすれものをしていたら、そっと教科書をみせてあげていること嬉しいです。〇〇さんのような優しい姿がこの学級のみんなももっと優しい気持ちにさせていますね。本当にありがとう。

・朝の集会の時、いつもみんなをまとめてくれてありがとう。担当の〇〇先生からも、〇〇さんのがんばりをいつもきいています。小学校生活、残りわずかになってきましたが、最後まで委員会を頑張ってくださいね。
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高学年になると、なかなか先生からみんなの前で直接ほめられることを素直に喜べない子もいます。
けれども、頑張っていることはほめたい。認めたい。伝えたいですよね。
その時に、日記を通して子供をほめることができます。
言い過ぎかもしれませんが、コメントをラブレターのように気持ちを込めて書くといいです。


◆子供の心を応援する手立てとしてのコメント◆

先生の想いを伝えて励ます気持ちで書く

2つ目の方法は、
●日記を通して子供の悩みを考えるということ
子供たち同士のトラブルや、曇った表情があった場合に先生の想いを伝えます。
(直接日記の内容とは関係ない場合が多い)

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例えば、
・最近、友達関係で悩んでいるように思うけど、何かあったらいつでも話を聞くので言ってね。
・さっき、友達に〇〇だといわれていたけど、先生も誤解なのはわかっているよ。あまり気にしないでね。
・いつも掃除のときに困っていること、〇〇さんに伝えにくいようだったら先生からも伝えるようにしますね。
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(学級でのその時々の様子に対してコメントを書いているので、例えがどうなのかなんとも言えませんが…)

一緒に1年間なり、2年間同じ教室で過ごしていたら、子供の表情で困っているかなとか、落ち込んでいるような気がするなというのはわかる場合が多いです。
その時に、日記のコメントを通して、一人ひとりを応援するコメントを書きます。
先生の想いを伝えて励ましています。
もちろん、子供に直接伝えたほうがいいことと、日記を通して伝えたほうがいいことは分けています。
(直接伝えることも大切にしたいですね)


◆卒業式 前日◆

裏表紙の裏には

卒業式前日。
子供から日記を預かります。

夕方、きれいに掃除をした教室で全員の100日日記を読み返しながら裏表紙の裏側にコメントを書きます。
卒業式に向けての期待を込めたコメントを書きます。 
  ・ 呼応のこと
  ・ よびかけのこと
  ・ 立ち姿のこと
  ・ 歌うたう表情の子と
  ・ 証書をもらう時のこと
  ・ ピアノ伴奏のこと
子供によって様々です。
とにかく卒業式にどう臨むのか。
一人ひとりのよい所を具体的に書いて、最高に気分を高めて卒業式に臨んでもらえるようにコメントを書くようにします。

感動お別れは、その後。
厳粛かつ感動の卒業式という儀式的行事を無事に終えた後、教室でもさらに最高の別れをしたいですね。



◆6年生担任の先生、今からでもできます◆

『"100日"日記』を始めてみませんか??

子供と心がつながる『"100日"日記』
卒業まで40日程度はまだあります。
ぜひ、今からでも『"40日"日記を始めてください。
日記を通して意思疎通することで、これまでわからなかった子供の気持ちが見えるようになってきます。

子供が自分のこれまでの小学校生活を見つめる機会に。
担任として、卒業を目の前にした子供の心の揺れを応援し、勇気づけるために。



「先生、まだ日記、大切に持っています。時々、読み返します」
先日、大学生になった卒業生にあった時に彼女が笑顔で言いました。
そこには、小学校生活で頑張ったこと、楽しかったこと、悩み・不安・希望もすべて書き記されています。
ノートを読み返せば、きっと昨日のことのように小学校生活が大切な思い出として蘇ることでしょう。

川村幸久(かわむら ゆきひさ)

大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)
教師生活15年目。これまでの担任・教務主任の経験、大学院での学びを省察し、学級経営やICT活用、体育科教育を中心に、皆様と情報共有をさせて頂ければと思います。

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