2018.01.19
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3学期! 卒業を目前に②

前回の「3学期!卒業を目前に」(1月3日記事)では、
6年生担任時、12月頃から子どもたちに「卒業」を意識させるようにすること。
(これまでの小学校生活を見つめる機会と捉えているから)

その手立ての一つである『"100日"日記』を始める準備段階でのことを書きました。

今回は、実際に『"100日"日記』を開始してからのことです。
どうぞよろしくお願いいたします。

大阪市立堀江小学校 主幹教諭   (大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年) 川村幸久

◆『"100日"日記』を毎日続けるために◆

子どもたち自身が楽しめる工夫を

初めのうちは何を書いたらいいのかわからない子が多いので、
 ● 卒業生の『"100日"日記』をコピーして見せる
 ● (内容を工夫している子がいたら)口頭で読んで紹介する
 ● (内容を工夫している子がいたら)日記を学級通信で
紹介する
 ● (内容を工夫している子がいたら)コピーして、教室の背面掲示に貼る
などして広めるようにします。

ただ文章のみの日記でもいいのですが、私は少しは楽しい工夫をすることを求めます。
楽しい工夫があるからこそ、卒業を目前に始める『"100日"日記』に子どもたちが愛着を覚え、毎日続けることができるのです。


前回紹介したコーナーです。↓(参照)

 ・ 給食のメニューを書く
 ・ 今日の学級のことを川柳にする
 ・ 友達1人1人のことを紹介する
 ・ 名言を1日1つ書く
 ・ 習った歴史人物のイラストを描く
 ・ その日の学校の出来事を箇条書きで書くなど
 ・ 今日の先生(言ったこととか、服装とか)
 ・ 今日の授業で一番楽しかったもの
 ・ 今日の卒業式の練習での自己採点


この他にもこんなコーナーが過去にありました。
5・6年生と持ち上がりの担任だったので、それまでに続けてきた自主学習の経験がいきていると思います。
子どもたちの発想はすごいです。感心させられます。↓(参照)

 ・ 毎日友達の似顔絵を書く
 ・ 先生に一言
 ・ 家の晩御飯
 ・ 今日塾でならったこと(箇条書き)
 ・ この時の席順を書く
 ・ 小学校低学年や中学年頃の思い出を少し書く
 ・ お世話になった先生のことを思い出して書く
 ・ 毎日一文字ずつ書いて、最終的に文章になるようにする
 ・ 毎日少し絵をかいて、パラパラまんがになるようにする
 ・ 中学校で習う漢字を1文字ずつ書いて勉強する
 ・ 次の日の意気込みを書く


◆コメントを毎日全員分書くには◆

自分なりのルーティーンを決めること

実際に『"100日"日記』を始めると、コメントを書く大変さを感じると思います。
子どもたちの毎日の宿題になるので、その日の間に読んで返却しないといけません。
私は必死にコメントを書きながら(また、この時期がきたかぁ…)といつも思っています。
もちろん、いい意味で。

同僚には、よく
「どうやってこの忙しい3学期に毎日、全員分のコメントを書くの?」
「他の仕事もあるのに毎日返して日記を続けるなんてできない。すごいね」
と言われます。

コメントを毎日全員分書いて返却するのは、実は非常に簡単です。
どのタイミングで読んでいくか、自分なりのルーティーンを決めることです。
例えば、35人学級として
  + 朝子どもたちを迎える時間に10人
  + 朝の学習の読書タイムに10人
  + 10分ある休み時間に5人
   給食を食べた後に10人
これだけで十分コメントを書いて返却することができます。

20分休みや15分休みは、なるべく子どもたちと一緒に外に遊びに行きたいので
私は朝の時間をフル活用して、半分以上読むということを決めていました。
お昼の掃除が終わったころにはもう返却することができています。
音楽や家庭科の専科の先生に授業をしてもらっている時は、もっと早くできます。

◆どうしても読む時間がないという時は…◆

仕方ないと割り切ること

「自分なりのルーティーンを決めて読んでいく」と言っても全員分コメントを書いて返すことがどうしてもできない時があります。
  ● 行事のため、一日学校にいなかったとか
  ● 行事のため、教室にほとんどいなくて、コメントを書く時間がなかったとか
  ● 子どもたちの個別指導のため、休み時間も聞き取りをしていたとか
  ● 子どもたちの個別指導のため、付きっ切りで勉強を教えていたとか
理由を考えるときりがないくらいたくさんあります。

そんな時は、仕方ないと割り切ることです。
(例えコメントは書くことができなくても、最低限、全員分は必ず読むようにはしています)
コメントを書く時間がないというのは、どうしようもないことなので、子どもたちに時々謝っていました。
「ごめんなさい、今日は全くコメントを書くことができなかったです。明日、まとめて書くからね。」
「ごめんなざい、今日は読む時間がなかったから、ノートは一日預かりたいです。違う紙に書いてきてください」(そのページに次の日に貼る用にします)
というような感じです。

子どもたちと一日ずっと一緒に行動を共にしているので、その日の先生に、コメントを書く時間があったかどうかはわかるはずです。(ですので、納得しているはずです)

◆どのようなコメントを書くのか◆

『"100日"日記』のよさは?

次回は、
『"100日"日記』の先生のコメントの書き方についてです。
どのようなコメントを書くのかについてです。
6年生の3学期。卒業を目前にして始める『"100日"日記』のよさについても触れていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

川村幸久(かわむら ゆきひさ)

大阪市立堀江小学校 主幹教諭
(大阪教育大学大学院 教育学研究科 保健体育 修士課程 2年)
教師生活15年目。これまでの担任・教務主任の経験、大学院での学びを省察し、学級経営やICT活用、体育科教育を中心に、皆様と情報共有をさせて頂ければと思います。

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