2018.01.01
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1年の終わり、始まり

2017年の終わり、2018年の始まりに考えること。

京都教育大学附属桃山小学校 教諭 若松 俊介

2017年が終わり、2018年が始まります。
皆さんにとって2017年はどのような年だったでしょうか?
また、2018年はどのような年にしたいと思っていますか??

ここでも「ふり返り」ですね。
「どんな1年だっただろう?」と考えるだけで、
自然と「来年はこんなことしてみたい」に変わっていきます。
「過去」を見て、「未来」を考える。

ただ、結局「何もしない」ことにはなっていませんか?
「こんなことをしたいな」を考えるんだけど、
何もしないまま終わり。
そんな自分が嫌になってくることもあります。

子どもたちも同じ事が起きる場合があります。
どうしてでしょう??

もちろんふり返りは大事です。
ただ、「過去」や「未来」を見過ぎているだけの場合があります。
それでは何も始まりません。

1番注目すべきは「現在」の自分。

いろーんなこと考えても、
結局は「現在」の自分がやるかやらないか。
小さな一歩を踏み出せるかどうかです。

目の前の小さな一歩を見つけるふり返りになっているかどうか。
スモールステップを自分でつくり出す力がつくと、
そのステップでの成長を確かに感じながら進んでいくことができます。

宿題を出せない子が、
「毎日宿題を出せるようになる。頑張る。」では何も始まりません。
やる気や気合いでできているならば、
もうとっくの昔にできるようになっています。

まずできることは何か。
「カバンの中を整理する」
「予定表をきちんと書く」
「一文字でも漢字を書いてみる」
「ノートを開くだけでもやってみる」
など、本当に小さな事から始めます。

うまくいっていない子ほど、大きな目標を立て過ぎです。
うまくいっていない子ほど、「どうせ自分には・・」と思い過ぎです。

目の前の一歩は小さくて良い。

一人で考えられないなら、
教師が一緒に考えられればいいでしょう。
学級の仲間ならもっといいですね。

2018年、子どもたちとできることを一つずつ丁寧に行動していきたいです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。

若松 俊介(わかまつ しゅんすけ)

京都教育大学附属桃山小学校 教諭
「子どもが生きる」授業を目指して、日々子どもたちと共に学んでいます。子どもたちに教えてもらった大切なことを、読者の皆様と共有していければ幸いです。国語教師竹の会所属。

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