2017.11.20
  • twitter
  • facebook
  • はてなブックマーク
  • 印刷

デジタルデータ保存のこつ,5つのこと

指導案や教材研究など,教師の仕事ってきりがありませんね。
そして,ここへ来て,働き方改革!と言われ,何だか早く帰って,家で仕事......。
これって,何だか違うなあと思っている今日この頃です。
でも効率化は,求めたいですよね。
私のこつは,デジタル化。
デジタルデータ保存のこつ,5つのことをお伝えします。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

1.連携と同期

 わたしが多用するデジタル機器は,

・パソコン(Windows)
・タブレット(Android)
・スマートフォン(Android)
・ScanSnap(富士通)
・デジタルカメラ

です。

まず保存の際に念頭に置くのが,

連携と同期

です。リンクすると言っても良いでしょうか。

組み合わせて使うこともあります。
一つのことを行えば、別のことも終わっていることが大切だと考えています。

2.EvernoteやOneNote

では,パソコンやタブレットのアプリを紹介します。
よく使うものは,

Evernote(エバーノート)

です。もちろんこのアプリは,無料です!

容量や様々な多機能を使いたければ,
有料でプレミアム(少しお値段が……)に更新することも可能です。

またMacでも,使えます。
これをスマートフォン,パソコンなどそれぞれにインストールをします。

では使い方です。主に,

・職員会議を含む各種会議の記録メモ
・研修や講座などの記録メモ
・ちょっとした思いつき,やらなくてはいけないリスト

などに使っています。

ちょっとしたメモでも,Evernoteでは,ノートと呼びます。
写真や画像も貼りつけることができます。
プチワープロソフト感覚で使うことができるでしょう。
また,位置情報も入ります。インターネットのアドレスを貼り付ければ,すぐにリンク集も作ることができます。
ちょっとした隙間の時間を使って,必要な事柄入力。起動も終了も,数秒です。

中でもこのアプリの一番いいところは,ネット環境があれば,パソコンやタブレット,スマートフォン間で

簡単に同期することができる

ことです。

例えば外出先で,スマートフォンのEvernoteに入力します。
そして,自宅のパソコンのEvernoteで確認します。

さらにEvernoteは,様々なアプリケーションと連動することができます。

一太郎(ジャストシステム)では,Evernoteのノートをすぐさま,
一太郎ファイルにすることもできます。
もちろん,マイクロソフトのWordなどのワープロソフトで,コピー&貼り付けなどをして加工も可能です。

これに似たアプリに,OneNote(Microsoft)があります。
私は,OneNoteが出る前から,Evernoteを使っていたので,特に乗り換えていないです。

3.タグ

このアプリ,Evernoteを使うにあたって,忘れてはならないことがあります。それは,
タグ
です。

小見出しといえば,想像に苦しくないでしょうか。
事前に,01国語,02社会,03算数……1年,2年……などとタグを用意しておきます。
一度,ノートにタグを入力すると,選択することができるようになります。
もちろん,後から追加や編集もできます。(半角数字を先頭にしておくと,タグ入力が楽です。)

例えば,研究会に参加しました。
授業は,国語で,教材は,「ちいちゃんのかげおくり」を使っていました。
するとノートを作るときには,
「01国語」「3年」
などとタグを複数つけておくのです。

次にこのノートに入力した内容を探す時,タグを頼りに探すことになります。

「01国語」「3年」でタグを絞ると,出てきます。
ノートがたくさん蓄積されると,タグを頼りに探すことになりますので,番号や特定の言葉を設定します。

4.スキャニング

ScanSnap(富士通)というスキャナがあります。
たくさんのプリントなどを短い時間で両面をスキャニングしてくれる機器です。
他メーカーも販売されています。
機器によって読み取れるサイズに違いがあります。先生方の使い方によって機器を選ぶといいでしょう。

以前は,研修や会議で配布されるプリント類をフラットファイルなどで,保存をしていました。
また,様々な研究会に出かけると指導案や資料をいただきます。
これらをScanSnapを使い,PDFファイルとして,パソコンに取り込むのです。

しかし,いざ,見たいなと,思った時になかなか探し出せないことってありませんか。
用紙のサイズの関係で,資料をコピーし直すなど,加工が必要な場合もありますが,
これをデジタル機器に任せるのです。

ここで大切なポイントがあります。ファイル名です。

国語 1年 じどうしゃくらべ 指導案 20171107(○○小)

などととつけます。

ファイル名をこのようにしておくと,検索がしやすいのです。
教科名,学年,教材名などを入れておくのです。手に入れた日を入れておくと,さらによいでしょう。


もちろんこれは,一太郎やMS Wordなどの文書ファイル名にも使えます。

このScanSnapで取り込んだ文書も,Evernoteと連携することができるのです。
最新版のScanSnapならば,付属のCD-ROMに同梱されています。
以前のバージョンでも,アップグレードとしてサポートサイトから,ダウンロードできます。

Evernoteに読み込んで,タグをつけておけば,ノートと同じように使えます。ただし,加筆修正は,できません。

5.デジタルカメラ

紙のコピーよりも,デジカメでの画像で保存するようにしています。
また,より鮮明に残したい場合は,コピー機をスキャナのようにして
使うこともできるので,PDFや画像ファイルにして保存します。

これを上記のキーワードをつけたファイル名にしておきます。

デジタルカメラの設定に,ファイル名を日時にするなどがあると,便利ですね。
これは,今や鉄板ですね。


ご一緒に学びませんか。
教材開発セミナー 菊池省三スペシャル in 神戸
http://kokucheese.com/s/event/index/489803/ blank

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

同じテーマの執筆者

ご意見・ご要望、お待ちしています!

この記事に対する皆様のご意見、ご要望をお寄せください。今後の記事制作の参考にさせていただきます。(なお個別・個人的なご質問・ご相談等に関してはお受けいたしかねます。)

pagetop