2017.09.29
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学校でのゆとりづくりに,取り組んでみたこと2つ+α

毎日の授業の準備でいっぱいいっぱい......。
大きな学校は,子どもの数が多くて,人がほしい!

小さな学校,つまり学級数の少ない学校は,
子どもの数が少ないから,人が要らない!は,論外ですよね。

クラス数によって,
専科教員の数が0になったり,複数になったりするのだけれど......。
これって,本当は??

学校でのゆとりづくりに取り組んできたこと2つ+αを綴ってみます。

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV) 関田 聖和

17時以降までかかる会議をやめる

「17時以降に会議をしていることがおかしい」
と言われる学校もあるでしょう。
でも,今まで私が勤めたところは,違いました。

当時は,仕方が無いと思っていましたが,
18時半から,学年打合せスタート。
そして,22時終了なんてことも……。

この数年の取組ですが,
17時を超える会議を思い切ってやめました。

17時以降は,残りたい人が残って,自分のしたい仕事をする。

そうなるように,行事予定に組み込みます。
コーディネートをする役目になった時には,
話す方にも,声をかけ……。
内容の精選。
ちょっとした工夫で,できるようになりました。

学年打合せの内容も精選します。
時間がかかるときは,仮提案をつくり,
それを検討するようにしました。

各担任が提案を作る中で,
次第に仕事を覚えていく効果も生まれました。
そして,先輩先生は,
その案が成立するように,アドバイスすること。
決して 全部ボツ! は,避けて……と。

職員会議の回数を考える

職員会議などの会議を資料を前日までに,
全職員へ配布します。

最近では,ペーパーレス化も少しずつ視野に入れてもらい,
画面を見て、欲しい人だけプリントアウトをすることも
可能になってきました。

成績処理が集中する時期や
運動会などの大きな行事がある月は,
思い切って,やめました。

その代りに,議題を分散させます。
また,本当に職員会議で話し合う
必要があるのかを検討し,連絡で済むものを
別発信にしました。

ある学校は,年4回で大丈夫というところもあるそうです。

デジタルデータで残す

ここからは,プラスαで……。
誰もができるとは,言いきれないので……。

さて,
提案文書を始め,
校務で使う書類をできるだけデジタル化,
つまり,パソコンを使って作成します。
できる限り,パソコンファイルで
作成します(してもらいます)。

場合によって手書きなどの文書は,
スキャンして,PDF保存。
仮にこれを編集するとなれば,
画像に変換して記入するスタイルを取っています。

最近では,コピー機のスキャナ機能を利用する学校も
増えているそうです。

少し技術や知識がいるので,できる人から,
教えてもらうといいでしょう。

これらのデータは,項目別フォルダーに保存します。

ツールで,簡単にする

黒板におんなじものを書く場合は,
ラミネート加工して,磁石をつけ,
貼ってははがせるカードのようにしました。

Excelファイルで,このセルにだけ入力すれば,
すぐに完成!
といったツールづくりも……。

この一部は,私がセミナーで話した時に,
お譲りすることもあります。

準備までに少し時間がかかりますが,
一度作ってしまえば,その後は,楽になります。

学校規模によって

学校規模によって,できることできないことがあります。

でもはっきりと言えることは,

○○教育,○○育と増えれば増えるだけ,仕事は増えます。
現状の体制で押し切ろうとすると,一人当たりの仕事が増えます。

国のために,教員の数は,確保しないといけません。
ましてやこれからの新しい時代にむけて,対応するためには,
教師の増員は,必要なはずだと考えています。

関田 聖和(せきだ きよかず)

兵庫県神戸市立桜の宮小学校 特別支援教育士スーパーバイザー(S.E.N.S-SV)
主な単著:『楽しく学んで国語力アップ!「楽習」授業ネタ&ツール』(明治図書)、『新学期から取り組もう!専手必笑 気になる子への60の手立て』(喜楽研)、『専手必笑!インクルーシブ教育の基礎・基本と学級づくり・授業づくり』(黎明書房)、国語・算数が苦手な子どもへの個別支援プリントシリーズ(全10冊:清風堂)
その他、特別支援教育すきまスキル(明治図書)等共著多数。

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